メキシコの歴史に詳しくない方でも、マヤ文明・アステカ文明という名前くらいは聞いた事がある人も多いのではないでしょうか?今回は、私の訪れたマヤ遺跡の中でも大変感動した世界遺産にもなっている遺跡を3つ厳選しました。マヤの奇妙な風習や、どんな神様を信仰していたのかなど、興味深い事実が沢山あって知れば知るほど面白いマヤ文明の魅力とはなんなのでしょうか!
1.ウシュマル遺跡(ユカタン州)
ユカタン州の州都であるメリダから南に62kmの場所に位置する世界遺産ウシュマル遺跡は、マヤ遺跡の中でも重要な役割を担ったものです。そして、この遺跡で大変だったのが広いから歩くのが大変!もし、ウシュマル遺跡に訪れる際は十分なお水を持って、歩きやすい恰好で行って下さい。
私が1番おススメしたい、ウシュマル遺跡の見どころはずばり、魔法使いのピラミッド (The Pyramid of the magician)です!
変わった名前の付けられたピラミッド。ドワーフのピラミッドなどとも呼ばれていて、なぜそんな風に呼ばれるようになったかという話がもちろんあります。ある本に、「このピラミッドは、ウシュマルの王様に対抗する為にドワーフ(小人)が一夜で超人的な力を発揮して作った。」と書かれていて、そこからこんな名前が付いたそうです。
登る事はできませんが、大変保存状態の良い貴重なピラミッドです!
もう一つのウシュマル遺跡の見所は、総督の館(The Governor`s Palace)です。
天文学に通じていたマヤの人たちは、天気や自然を信仰していました。総督の館には、雨の神様チャックが壁に飾られていたり、2つの頭を持つジャガーが王座の上に乗っているモニュメントがあり、金星と深い関係があるといった神秘的な話もあります。
2.パレンケ遺跡(チアパス州)
マヤ遺跡の中でも、1番美しいと言われるパレンケ遺跡は、チアパス州のパレンケという町にあります。ここで面白かったのが、アイドルの様に語り継がれる1人の王様の存在です。西暦615年に生まれたその王様の名前は、”パカル王”。幼少期に王様になり激動の人生を送った彼の棺には世界中の考古学者を興奮させる秘密があります。
宇宙船を操縦しているように見える!と言われている、棺のデザイン。マヤの人は宇宙人だったのかもしれません。
3.チチェン・イッツァ遺跡 (ユカタン州)
カンクンからのツアーで大人気のチチェン・イッツァ遺跡の、「ククルカンの降臨」という日に行ってきました。ククルカンとはマヤに伝わる羽の生えたヘビの神様のことです。毎年春分と秋分の日にだけ、ピラミッドの角と太陽の角度の度合いで現れるククルカンの影を見ることができます。
これがまたすごかった!数時間前から観光客がピラミッドの前に集まって、今か今かと待ち構え、ククルカンが降臨した時の興奮。ククルカンというより、観光客の熱量に圧倒されました。夜のナイトショーもお勧めです。
最後に
マヤ遺跡に少しでも興味を持って、メキシコに行ってみたい!遺跡を見てみたい!と思ってもらえたら嬉しいです。そんな私も、メキシコに行く前までは遺跡の事なんて微塵も知りませんでしたし、文明だの歴史だのあまり興味のない人間でした。しかし!壮大なピラミッドを前にすると、疑問がフツフツと湧き上がってきたのです。不思議ですね。
そんなミステリアスで、魅力的なマヤの遺跡へぜひ一度足を運んでみて下さい。