【都市伝説】信じるか信じないかはあなた次第です。
メキシコらしいなぁと思う景色って人それぞれ色々だと思うのですが、私はそんな中の一つにこの「電線にぶらさがったスニーカー」があります。
どこの町に行っても頻繁に見かける吊るされた靴たちですが。。。実はこの奇妙で不可知な習慣にはいろいろな都市伝説があるようなんです。
私はある日友人からこの靴について、「ギャングに仲間入りしたい人がこの靴の中を覗くらしいよ。仲間になるための暗号が書いてある手紙が入っているんだって」というような話を聞いことがあり、ちょっと衝撃を受けたのと同時に「なるほど、メキシコならあり得るかも」と思った記憶があります。
メキシコではどうも物騒な話に
英語でShoefiti(ぶらさがった靴の景色というアート的な意味を含む)とも言われるこの習慣は、そもそもメキシコだけのものではなく、発祥はアメリカで後に南米やヨーロッパ方面などにも広まっていったという説があります。
場所によってもぶら下がっている靴の種類等によっても、意味合いは良くも悪くも様々のようですが、メキシコの場合だとどうも物騒な話になってしまうようです。中でも最も過激な話では、その地区で起こった殺人の《戦利品》であるとか(靴は殺された人のもの)、はたまた《追悼》を表す意味合いでもあるんだとか。。。その他にも先に述べた「ギャングへの仲間入り」的な話もでてきていますが、この説はアメリカでも同様のようです。どの話にせよ物騒なのには変わりないですね。
人の死を知らせる意味の慣用句
また、犯罪による殺人とは関係なく、人の死を知らせる意味合いもあるようです。
メキシコでは人が死んだときに《Ya colgó los tenis》と表現することがあり、ボクサーが引退する際にグローブを外す行為と、人が死んだ時にもう立ち上がって歩くこともできないからスニーカーを吊るしたという意味をかけた、メキシコ特有のブラック的な表現になっています。しかし、この慣用句がShoefitiと関係あるかどうかは曖昧のようです。
ホッとするような言い伝えも
一方、明るい意味合いの話もあり、学級の終了(卒業)を告げる意味だったり、その地区で誰かと誰かが婚約したという知らせ、そしてただ単に古くなったスニーカーにお別れを告げるための気晴らし的な儀式として吊るしたり・・・etc
先の物騒な諸説の後に読むと何となくホッとする話ですね。
どれもこれもあくまで都市伝説ではあるものの、やはり物騒ないわれがついている限り、ぶらさがった靴をたくさん見かける地域は治安が悪いのかな?と気が引き締まるものがありました。
靴を吊る人たちはどんな思いで吊るしているんでしょうね。メキシコの町を歩いていてこの風景に出合ったら、いろいろな都市伝説に思いを馳せてみてはいかが?
参照記事1(スペイン語)
参照記事2(スペイン語)
参照記事3(スペイン語)【レオンの治安】わたしたちが守るべきたった一つのこと