グアナファト州では、日本人被害の7割が車上荒らしだった!
グアナファト州の邦人犯罪被害件数は、4年間で5件から44件と、なんと8倍に増加しています!(そのうちイラプアト市15件、レオン市10件)
被害を分析してみると、そのうちの7割の34件は、車上荒らしの被害であることがわかっています。
特にレオン市は、殺人や強盗、誘拐等の凶悪犯罪の発生率は全国平均に比べ低い一方、空き巣や事務所荒らしなど、窃盗事件や傷害事件が多い傾向があります。(レオン総領事館・メキシコ内務省の発表)
でも、悲観的にならないでください、車上荒らしは防げます!
今すぐチェック!車上荒らしをおびき寄せる、あなたのこんな行動7つ
普段日本では当たり前のことでも、メキシコでは危険な行動であることがあります。こんなことをしていませんか?
◻ちょっとトイレに行くだけなら、車に所持品を置きっ放しにしていく。
◻コンビニに立ち寄るため、財布だけ持っていく。
◻車がパンクしたら、とりあえず路肩に停める。
◻駐車時、貴重品はトランクにしまってから車を離れる。
◻荷物は外から見えないように、助手席の足元に置いている。
◻車を離れる時は、カバンに上着をかけて見えないようにしている。
◻お昼時、ショッピングモールの駐車場に車を停め、レストランに行く。
ひとつでもチェックが入った方は要注意!!
でも、これらの何がいけないのでしょうか?
そうなんです。
メキシコでは、車を離れるときは「必ず車内をからっぽにすること」が、常識なんです!
トイレに立った5分の隙に強奪!?本当にあったこわ〜〜い被害例。
ここで、2014年にグアナファト州で起きた、実際の被害例を見てみましょう。
⒈ガソリンスタンドで、給油後にトイレに立った5分の間に窓ガラスが割られて座席に置いてあった荷物を奪われた。
→カバンや貴重品等を車に置いて出るのは厳禁!!!
助手席の足元や、荷物の上に上着をかけるのも×。
⒉コンビニエンスストアの駐車場でトランクの荷物整理をしていたところ、背後から近づいてきた男にカバンを奪われた。
→トランク安全神話は今すぐ忘れましょう。簡単にこじ開けられます。
⒊車がパンクして路上に停車し、車外で電話をしていたところ腹部に拳銃を突きつけられ財布や電話を奪われた。
→人通りのないところでパンクした場合、できるだけ車を走らせてその場を離れましょう。
⒋ショッピングモールの駐車場に車を停め昼食をとっていたところ、車の鍵穴がこじ開けられ、パスポートの入ったカバンを奪われた。
→駐車が増えるお昼時は狙われやすい。時間をずらすなどの工夫が必要です。
どうでしょうか。「すぐ戻るから」「荷物が増えるから」という理由で、車に荷物を置いてしまうこと、身に覚えがありませんか。
犯人は、あなたをずっと見ている。警察は、見て見ぬ振りをする。
相手はプロの窃盗団。
車に荷物を置きっぱなしにして車を降りる日本人は、彼らにとってはいいカモでしょう。
犯人はあなたの行動や所持品を観察し、路上はもちろんのこと、人目のある日中の駐車場でも、5分〜15分の短時間に窃盗を敢行してしまうのです。
また、メキシコでは警察も、こういった犯行を見て見ぬ振りをします。
自分の身を守るためにはこちらも常に周囲を確認し、少しでも怪しいと思う場合は速やかにその場を離れましょう。
レオンの5大犯罪多発地域はここだ!
グアナファト州の発表した治安情報によると、レオン市のレボルシオン地区、サンミゲル地区が、グアナファト州の危険地域トップ10にランクインしていることがわかっています。
その他、オブレゴン、サンイシドロ、セントロを含めた5地区(地図上で星がついている地区です)は、レオンの中でも治安に問題があり、特に8月にかけて、車上荒らしや強盗、空き巣などの犯罪件数の増加傾向があると発表されています。
またショッピングセンター「プラサマジョール」でも、女性が襲われたり、銃撃戦が起きたとの情報もありますので、この辺りの地区を通る際は、十分注意してください。
おわりに:「車内をからっぽにすること」は基本中の基本。
駐車時に、「必ず車内をからっぽにすること」は、日々意識して習慣づけることが大切です。対策をしっかりとして、安全なメキシコライフを送りましょう!