私立病院は医療費が高額。渡航前には必ず保険に入ろう!
まずは病気になる前のポイントです。メキシコには公立病院と私立病院があり、公立病院は無償で診療を受けられますが、予算が限られているため医療レベルは日本に比べるとかなり低いです。
私立病院に行くことをおすすめしますが、こちらは高額な医療費がかかりますので、メキシコ渡航前には、必ず海外保険に加入することをおすすめします。
日本人がメキシコでよくかかる病気と症状4つ
1. 高山病(enfermo de montaña)
メキシコに着くと多くの人が悩まされるのが、高山病です。メキシコシティーは富士山の6号目ほどの高度なので酸素が薄く、頭痛や吐き気、猛烈な眠気などの症状が現れます。水分をよく取り、安静にして過ごし、身体をそこでの酸素濃度に慣らしましょう。お酒やたばこは禁物です。
2. 喉の痛み(dolor de garganta)
メキシコシティーは大気汚染が深刻です。そのため喉を痛める方も多いです。慢性化する前の予防法としては、うがいを徹底することが基本。マスクも効果があります。
3. 食中毒(intoxicación alimentada)
食あたりや下痢は、メキシコ生活につきものです。メキシコの感染性食中毒の菌は非常に作用が強く、食べてから数時間後に腹部の張り(inflamación)、嘔吐(vómito)、下痢(diarrea)などが現れることがあります。消化の悪い食べ物の摂取を控え、白湯等で水分を摂取することを心がけましょう。日本の正露丸は効かないので、現地のお薬を服用する(Buscapinaという錠剤がよく効く)ことをおすすめします。ちなみに体調が悪い時にもさっぱりしていて食べやすいフルーツ類ですが、症状を悪化させるので摂取を控えましょう。
4. ジカ熱・デング熱・チクングニア熱
ここ数年メキシコ全土(特に南部)で、蚊の媒介による感染症が流行しています。外務省の渡航情報によると、渡航を中止するほどの危険性はありませんが、刺された数日後に発熱、発疹などの症状が発生する場合があります。そしてジカ熱の場合、ニュースにもなっているように、妊娠中にジカウィルスに感染すると、胎児が小頭病の先天性異常を患う可能性がありますので、妊婦の方は十分な注意が必要です。
【注意点】
・ 蚊に刺されないために、日頃からビタミンBの摂取を
・ 長袖の上着などで肌を守る
・ 虫除けスプレーをこまめに使用する(メキシコにも売っています)
メキシコ国内で日本語の通じる病院は少ない。多くの総合病院では、英語OK
メキシコシティの病院
原因不明の病気や怪我をしてしまったら、病院に行きましょう。メキシコ国内の、日本語ができる医師がいる病院は主にメキシコシティーになります。各地の総合病院であれば、英語が通じるところがほとんどです。
また緊急の場合も、高額の手配費が請求される救急車より、身動きが取れる場合はタクシーを使う方がよいということです。
・ホスピタル エスパニョール(Hospital Español)
日本人が一番通いやすい病院です。各科に日本人の医師(※)がおられ、緊急の場合は電話での対応をしてくれるので安心です。
住所:Av. Ejercito Nacional 613, Col. Granada, Mexico, D.F.
電話:55-5250-7964 / 55-5250-7959
診察時間:10:00-14:00 / 16:00-20:00
※多富先生(整形外科)、吉川先生(東洋医学科)、白石 Enrique先生(内科)、宗田先生(胃腸科)
・メディカスール(Médica Sur)
日墨学院(リセオ)に近いメキシコシティー南部の病院です。集中治療室や外科手術にも対応している大きな病院で、Dr. Takahashiという日本人の先生が日本語で対応・サポートをしてくれます。
住所:Puente De Piedra 150, Torre 2, Consultorio 705,
Colonia Toriello Guerra Delegacion Tlalpan, Mexico D.F.
電話:55-5528-2774
診療時間:月-金11:30-14:00 / 16:00-20:00, 土(隔週)10:00-13:00
レオンの病院
日本人が多いグアナファト州ですが、残念ながら日本語で対応してくれる病院はまだありません。レオン市の大きな総合病院では、英語で対応してもらえます。
・ホスピタル アンへレス(Hospital Angeles)
24時間体制、全科対応の私立総合病院です。心臓外科・脳外科も対応の大きな病院で、英語対応してくれます。
住所:Av. Cerro Gordo No.311, Col. Lomas, Del. Campestre, Leon, Gto
電話:788-5600 / 788-5700 / (救急)788-5605
保存版!病院や薬局で使えるスペイン語集
どうしてもメキシコ人医師しかいない病院に行く場合や、薬局でお薬を買いたい時、症状を伝えるのに使えるスペイン語をまとめておきました。困った時にはぜひ使ってみてください。
-体の部位-
頭…カベサ(cabeza), のど…ガルガンタ(garganta), 胃…エストマゴ)(estomago), 耳…オレハ(oreja), 脚…ピエルナ(pierna), 足…ピエ(pie), 腕…ブラソ(brazo), 手…マノ(mano), 首…クエジョ(cuello), 背中…エスパルダ(espalda)
・〜度...〜グラドス(〜grados)
・〜が痛い
(自分の場合)メ・ドゥエレ・〜(Me duele 〜)
(子供などの場合)レ・ドゥエレ・〜(Le duele 〜)
・熱があります
(自分)テンゴ・フィエブレ(Tengo fiebre.)
(子供など)ティエネ・フィエブレ(Tiene fiebre.)
・吐き気がします
テンゴ・ガナス・デ・ボミタール(Tengo ganas de vomitar.)
・めまいがします
メ・マレオ(Me mareo.)
・血が止まりません
ノ・セ・パラ・サングレ(No se para sangre.)
・息苦しいです
ノ・プエド・アスピラール・ビエン(No puedo aspirar bien.)
・眠れません
ノ・プエド・ドルミールメ(No puedo dormirme.)
-その他の症状-
・筋肉痛…ドゥエレ・デ・ムスクロ(duele de musculo)
・鼻づまり…ナリス・コンヘスティオナーダ(nariz congestionada)
・くしゃみ…エストルヌード(estornudo)
・寒気…エスカリフリオ(escalifrío)
・錠剤…パスティージャ(pastilla)
・生理痛…コリコ(cólico)
・妊娠しています…エストイ・エンバラサーダ(Estoy embarazada.)