チアシードとは?
日本では「チアシード」として注目を浴びているスーパーフードは、実は中南米原産!メキシコでは単にチアChiaと呼ばれます。チアはシソ科サルビア属の植物であり、チアシードと呼ばれるのは、植物の種の部分を食べるからです。
チアの種は、ゴマよりももっと小粒ですが、その中に信じられないほどの栄養が詰まっています。チアシードは、ベジタリアンや健康志向のセレブ達の間で、オメガ3が豊富で美容と健康に良い食品として話題となり、今では一般的な食料品店でも買えるほどに身近なスーパーフードになりました。
チアシードには必須アミノ酸が8種類も!
チアシードには、人間の生命活動に必要なアミノ酸、必須アミノ酸9種類のうち8種類が含まれています。一つの食品に8種が含まれているのは非常に珍しく、チアシードのスーパーフードと言われる所以です。
オメガ3脂肪酸が豊富!
チアシードには不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。人間にとって不可欠な不飽和脂肪酸は、体内で作ることが出来ませんので、食べ物から摂取する必要があります。不飽和脂肪酸のうちオメガ6脂肪酸は、普通の食事をしていれば不足することはありませんが、オメガ3脂肪酸が含まれる食品はそれほど多くなく、現代人に不足しがちといわれています。オメガ3脂肪酸は熱に弱いため、加熱すると失われてしまいますが、チアシードは加熱せずに食べられるので、そういう意味でもオメガ3を豊富に取り入れることが出来るスーパーフードなのです。
♪豆知識♪ オメガ3脂肪酸がなぜ体にいい?
チアシードの主要な成分としてよく紹介されている「αリノレン酸」というのがいわゆるオメガ3脂肪酸で、これは生の青魚、海藻類、エゴマ油、亜麻仁油などにも含まれていますが、チアシードには豊富に含まれています。チアシード、大さじ1杯、約17gで、一日に必要なαリノレン酸を取り入れることが出来ます。
オメガ3は、以下の効果があるといわれています。
・脳の健康維持=認知症予防に!
・炎症を抑える=アレルギー対策に!
・心血管疾患の予防=動脈硬化などの予防に!
・がん予防
・悪玉コレステロール低下
チアシードは食物繊維が豊富!
チアシードには、不溶性と水溶性の両方の食物繊維が含まれています。このため、腹持ちがよく便秘解消にも役立ちます。チアシードを食べることで腸内環境が整っていけば、ダイエットや美肌にも効果が出てきます。ただし、食べ方に気を付けないと、逆に腸内の水分を吸って便秘になってしまうことがありますので、正しい食べ方を知ってください!
チアシードの正しい食べ方。注意すべき点は3つ!
1) 加熱しないで生で食べること
オメガ3脂肪酸は熱に弱いので、これを取り入れるには加熱は厳禁!最近、チアシード入りのクッキーやマフィンなどが売っていますが、オメガ3脂肪酸は壊れてしまっていますので気を付けましょう。加熱した場合でも、オメガ3脂肪酸以外の栄養素はそのままですので、オメガ3脂肪酸を取ることを目的としないのであれば、問題ありません!
2) 食べる前によく水分を含ませ、ゼリー状にすること。
チアシードは固い殻があり、そのまま食べても、栄養分をすべて消化することが出来ませんので、まずは水などの水分に、少なくとも3時間は浸し、十分に水分を含ませてから食べましょう。チアシードを水分につけると、こんにゃくと同じ成分の粘りが出て、ゼリー状にとろみがつきます。その状態で食べると、チアシード内の食物繊維が、腸内の水分を奪うこともないので、便通がよくなります。
3) 一日大さじ1杯、約17gを目安とすること
チアシードは大さじ1杯で約50カロリーあります。ダイエット食品などと比べるとカロリーは高めです。一日に必要なオメガ3脂肪酸は、この1杯で十分に摂取できますので、1日1スプーンが基本です。
チアシードの基本的な食べ方:チアプディング
チアシードを朝食に取るなら、前日の夜から水分に浸し、チアプディングにしておくのがオススメです。チアシードと混ぜるのは、水、牛乳、豆乳、ヨーグルト、アーモンドミルク、ライスミルク、ココナツミルク、フルーツジュース・・・などなんでも構いません。
【基本のチアプディングの作り方】
1) チアシード大さじ1に対して、水分65cc (ヨーグルトは125cc)を準備
2) チアシードと水分を泡だて器などでよくよく混ぜ合わせ、浮いているチアシードが無いようにする。
3) ラップをして一晩冷蔵庫に入れておく
4) 食べる前にトロトロになるまでもう一度よく混ぜる
5) フルーツ、ドライフルーツ、グラノラ、シリアルなどといっしょに食べる。甘みを足したい時は、はちみつ、メープルシロップ、アガベシロップなどを加えても良い。
※ページ一番上の写真はアーモンドミルクでチアプディングをつくり、その上にマンゴとラズベリーをトッピング。
※下の写真は、ヨーグルトでチアプディングを作り、グラノラの上にそれをのせ、ラズベリーをトッピング。
チアシードを食べるときのコツ
チアシードは栄養満点なスーパーフードですが、「カエルの卵みたいな見た目が苦手~泣」という人が多いのも事実。。。。
でもあきらめないでください!いい方法があります。
ミルでチアシードをパウダーにしてしまうのです!そうすればすりごまみたいになって、気にならなくなりますよ!それに、パウダーにした方が水分を吸うのも早いので、2時間ぐらい水につけておけば、十分に食べられる状態になります!
※下の写真はミルにチアシードを入れたところ。
※数秒回すだけで、こんな感じの粉末に!
※パウダーにしたチアをプディングにするとこんな感じに。そんなに見た目は気にならなくなりますね!
チアシードでサラダを食べる
チアシードは味に癖がないので、ドレッシングなどソースにも使えます。一晩水につけたチアシードは、トロトロにとろみがつきますのでオイルを入れなくてもOK.ノンオイルでヘルシーなドレッシングになります。
【チア・醤油ドレッシング(2人分)】
チアシードのパウダー 大さじ2
水 80cc
醤油 大さじ3
お酢 大さじ1
塩 小さじ1~2
しょうがのみじん切り 小さじ1
すべてをよく混ぜ合わせて、冷蔵庫で2時間ほど寝かす。
食べる前に、チアの玉が出来ないように再びよく混ぜ合わせる。
お好みのサラダといっしょに♪
下の写真のお皿の上に載っている黒っぽいソースがチア醤油ドレッシングです。
チアシードは話題のスムージーにも使えますし、カルパッチョのソースなどにも使えます。いろんなレシピで、1日1スプーンをおいしく召し上がってください♪