チチェン・イツァとは?
チチェン・イツァ(Chichén Itzá)は、ユカタン州の州都:メリダ(Mérida)から、東に120キロ、カリブ海のリゾート都市:カンクン(Cancún)から西に188キロのところに位置する古代マヤの遺跡です。
広さは全体で約6.5キロ平方メートル。
チチェン・イツァという名前はマヤ語で、「イツァ族たちの水辺」という意味。
この遺跡を有名にしたのは、高さ24メートルのピラミッド、「ククルカン神殿」と、ドーム型の天井を持つ天文台「カラコル」。
その名のとおり、ククルカン神殿はセノーテと呼ばれるユカタン半島特有の半地下池の上に建設されています。
また、周囲にはいくつかのセノーテが点在しており、その中には、生贄を捧げたといわれるものもあります。
チチェン・イツァは、マヤ古典期終末期から後古典期前期、つまり、西暦800年~1200年ごろにかけて栄えた都市であり、何らかの理由で1200年ごろに放棄されたといわれます。
その後、チチェン・イツァは長い間ジャングルの中に埋もれていましたが、18世紀に入って、ヨーロッパの探検家たちによって「再発見」されたことがきっかけで、たくさんの調査が行われ、現在の形に復元されました。