はじめまして。メキシコ留学から帰国して半年の大学生Ikukoと申します!
近年、日本からのラテンアメリカへの留学生が増えていますので、留学生向けのコラムを書かせていただきます。
メキシコにいる留学生の皆さんが安全に過ごすため、スペイン語向上のため、当地の慣習・文化に慣れるための、必要で有益な情報をお届けします。
メキシコの治安は大丈夫?「書記、田辺」で危険を回避せよ!
第一回の今回は、一番心配されがちな、治安と安全面に関して。
日本ではメキシコの麻薬組織や殺人にまつわるおどろおどろしいニュースばかりピックアップされていますね。
ですが、日常生活をするぶんには、時間と場所、服装に注意すれば安全に生活できますし、安全を買う方法もたくさんあります。
もちろん、アジア人の外見をしている以上目立ちますから、油断は禁物ですが、基本的な注意事項さえ押さえておけば安心して生活できます。
一年間のメキシコシティーでの暮らしで気をつけてきた最低限の原則を、合言葉の「書記、田辺」で簡単にまとめたいと思います。
しょ・所持品の扱い
持ち物の管理には、常に気を配りましょう。カバンはジップ付きのもので中身を見られないように。日本ではよくやってしまいますが、駅やレストラン、車に持ち物を置きっ放しにして場所を離れないことは基本中の基本。徹底しましょう。
また、公共交通機関や公道等でのブランド品の所持、スマートフォンを操作は言うまでもなくスリの標的になります。友人は、電車のホームでiPhoneを鞄のポケットにしまった直後、それを見ていたスリに満員電車で盗まれました。
き・金銭トラブル
メキシコ人は人懐っこく困った時に助けてくれますが、残念ながら、困った人につけ込む詐欺や、盗みの被害を多数聞きます。例えば、仕事の契約後にお金を持ち逃げされる、家賃等初めの契約と異なる額を請求される、大家にお金を盗まれる、家族ぐるみで架空の飛行機のチケットの代金を請求される、など。
メキシコではこれを「安い話は高くつく」と言います。おいしい話には裏がある、と疑ってかかるのが良いでしょう。被害にあったらすぐに日本大使館へ連絡を。
た・タクシーに乗るときは呼び出そう
メキシコのタクシーは、初乗り8.74ペソ(約60円)。驚くほど安いので、つい使ってしまいたくなりますが、Libre(リブレ)と呼ばれる流しのタクシーは、中からドアが開けられないことがあり、万一の場合に危険なので、特に夕方以降は使用を避けましょう。電話やアプリで呼び出せるラジオタクシーが安全です。
また、メキシコシティーのタクシーはメーターが付いていますが、地方では付いていないので乗る前に値段を確認すること。
な・長ズボンで足を隠す
正装する場やビーチ以外では、どんなに暑くても長ズボン、ジーンズが基本ルックです。日本では、夏は特にミニスカート、ショートパンツが当たり前ですが、南米では生脚の露出は、誘惑している=襲ってもOKとみなされるそうです。通っていた大学の女子大生は、ほぼ100%長ズボンか、濃い色のレギンスを履いていました。
その代わり、胸の谷間はいくら強調してもOKです。
べ・べた褒めするのは習慣!ナンパにご注意
情熱的なメキシコ人男性は、すぐguapa(美人だねぇ), bonita(かわいいね)、linda(キュートだなぁ)と言った甘い言葉をかけてきますが、女性を褒めるのが習慣なので大した意味はありません。また、「メキシコの男には気をつけろ」「俺は他のヤツと違って軽くない」と言う人ほど注意が必要です。
また、道を歩くとHola, Chinita!(中国の女の子の意)と声をかけられますが、これも習慣なので無視して構いません。