2017年9月メキシコ合衆国北部にあるバハ・カリフォルニア州で、メキシコ人男性ホセ・マリーア・ソト・ガステラムさん(33)がソーダを飲んだ後に死亡した。法医学検査による検死解剖の結果、ソトさんの死因は重要臓器の鬱血、および、日本では覚せい剤の一種に指定されているメタンフェタミンの過剰摂取による重度の肺水腫とされた。
同州厚生長官のギリェルモ・トレホ氏によると、ソトさんのほかにも10人が、同ブランドのソーダを購入し飲んだ後、メタンフェタミンの中毒症状を起こした。うち3人はイスズステカリ(ISSSTECALI)診療所に搬送され、吐き気、嘔吐、頭痛、呼吸困難、手足の痛みを訴えた。
別の6人は、メキシカン・インスティテュート・オブ・ソーシャル・セキュリティ( Mexican Institute of Social Security、IMSS)診療所で似たような症状を報告。最後の患者は、メキシコ合衆国北東部ヌエボ・レオン州のインスティテュート・オブ・セキュリティ・アンド・ソーシャル・サービシズ・オブ・ステート・ワーカーズ(Institute of Security and Social Services of State Workers、ISSSTE)診療所で確認された。
ソトさんの親族は、人気ソーダ商品セブン・アップ(7Up)を飲んだ後に中毒症状が出たと話したという。
メヒカリ州の法医学関係者によると、ソトさんの毒性検査の結果、高濃度のメタンフェタミンの陽性反応が出たが、彼はメタンフェタミンの常用者ではなかった。この死亡事故を受け、7万1,125本のソーダ商品が押収されたほか、同商品の各店舗などでの販売中止も求められた。
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