チクシュルーブ・クレーターって何?
初めてこの単語を耳にした方がほとんどなのではないでしょうか?とっても長くて覚えにくい名前ですよね。小惑星の衝突の影響で恐竜やその他様々な生物が絶滅した、ということは小学校や中学校で何となく習った覚えがあるかと思います。この小惑星衝突の場所が、なんとメキシコ・ユカタン半島なのです。そして、この衝突によってできた跡のことを“チクシュルーブ・クレーター”と呼びます。小惑星の衝突は今からおよそ6500万年前。諸説ありますが、衝突した小惑星は直径10-15km、衝突時のエネルギーはなんと広島型原子爆弾の約10億倍とも言われています。その衝突があったのがメキシコ・ユカタン半島だなんて、全然想像がつきません!
現在は半島の下に埋もれてしまってその衝突跡を見ることはできませんが、現在も多くの研究チームがメキシコ湾でチクシュルーブ・クレーターに関する海洋調査を行っています。
今年9月にオープンする科学博物館
今年9月、ユカタン技術科学公園(Yucatan Technological Science Park)内にオープン予定の科学博物館チクシュルーブ・クレーター・サイエンス・ミュージアム(Science Museum of the Chicxulub Crater)では、名前の通りチクシュルーブ・クレーターに関する情報が展示され、研究施設としても利用されます。
もちろんチクシュルーブ・クレーターに関する展示だけではありません。当博物館は宇宙、太陽系、小惑星衝突、恐竜の大量絶滅の4つの大きな展示室に加えて、ユカタン州の生物多様性や文化、帯水層の構造なども紹介するスペースも設けられます。展示のバリエーションを聞いただけでも、私自身行ってみたいという気持ちが湧き上がってきました。恐竜絶滅の展示などはお子様連れにも良いのではないかと思います!観光向けとしてだけでなく、学術的、科学的な情報も充実させ、メキシコ国内の最も重要な地球科学研究所の1つとなることが期待されます。
投資金額は約500憶ペソ(約29億円)。施設には最先端技術が適用されるほか、訪問者向けの対話型装置も設置される予定です。
まとめ
29億円なんて、なんとも壮大なスケールのお話です。どんな施設になるのか、正直あまり予想がつきませんが楽しみです!是非皆さんも、オープンしたらお子様と一緒に、もちろん観光ついでにお一人でもお友達とでも足を運んでみて下さい。きっと、メキシコの新たな一面が発見できるはずです。
参考記事①参考記事②