メキシコ合衆国の東部にあるユカタン州の州都メリダに2018年3月、ユカタン国際会議場(Yucatan International Convention Center)がオープンする。同センターは、最大6,000人を収容できる。メインホール、屋外テラスなど、屋内外には様々なイベント開催等に対応できる広々としたスペースを設ける。
施設周辺は既存の樹木を利用するなど、環境にも配慮したデザインとなっている。建築物環境性能総合評価システム(LEED)のゴールド認証も受けた。
同エリアの運営や誘致協力は、韓国の大手電子製品メーカーであるサムスン電子(Samsung)が支援する。サムスンがラテンアメリカで、技術支援など業務提携を行うのは初。
新たに15のホテルが建設される
イベント開催時などは需要が10%増加する見込みで、その場合12000もの部屋が足りなくなる恐れがあるという。そのため会場の周辺には15の新しいホテルも建設中だ。そのうちの1つであるホテル・ワヤム(Hotel Wayam)は国際会議場のオープンに合わせて開業予定で、市内最初のLEED認証の5階建てホテルとなる。
また、既に運営中のアート・デコ・ハウス(Art Deco house)は、ロビーを新しくし、ハイエンドな宿泊を提供できるよう部屋の選択肢も増やすという。
メリダはユカタン半島の北に位置する街だ。ユカタン半島は古代遺跡や自然遺産などを含め、数々の世界遺産を持つ自然豊かな場所。
またメリダは、メキシコ国内で伝統的な美しい町並みを持つ街に認定される「プエブロ・マヒコ」のひとつでもある。新たな国際会議場を多くの人が訪れることで、メリダの魅了を世界へ広められるだけでなく、都市としての国際的地位を高めることも狙いだ。
2018年に向けすでに13の国際会議の予約が入っており、1億900万ドルの経済効果が見込まれている。
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