【わらしべ長者@メキシコ】amigaライターがわらしべ長者に挑戦!

 こんにちは。amiga編集部のライター、mominashiです。ふと「メキシコでわらしべ長者になってみたい!」と思い、挑戦してみました!五円玉1枚から始まる物々交換の結末はいかに?!

「わらしべ長者になりたい!」

 こんにちは!amiga編集部の「mominashi」です。私は、グアナファトにある日本人ホステル「Hostel&Bar Encounter Guanajuato」で働いており、メキシコ在住1ヶ月迎えました。メキシコの友情、感動、笑い、涙、そしてテキーラの中で生活する私は、「メキシコで何かを成し遂げたい!」と思い、休日を利用してメキシコで「わらしべ長者」として成り上がることを決意しました。制限時間は1時間、スタートは五円玉1枚…果たしてどんなドラマが待ち受けているのでしょうか?

心強い助っ人!Adriánくん!

 こちらは私の友人Adriánくん!翌日にグアナファト大学の入試を控えている彼でしたが、私の「わらしべ長者計画」を話すと、爽やかな笑顔で「僕も一緒に行こうか?」と一言。

「いや、明日受験なのに?!(笑)」

 皆さん、これですよ!これがメキシコの人々の良いところなんです!彼を始め、メキシコ人の多くはどんな時でも穏やかな表情で手助けしてくれます。底知れぬメキシコ人のノリの良さに驚かされつつも、私は、彼に同行をお願いしました!

【一人目】大学生のLuisくん

 早速ホステルを飛び出し、テアトロ・フアレス劇場前へ。観光客で賑わう通りにいたイケメンに一回目の交渉を仕掛けました。友達と休暇を楽しんでいたレオン在住のLuisくん、私の拙いスペイン語による「わらしべ長者」の説明を時間を惜しまず聞いてくれました。

「この五円玉と何か交換しよ!なんでもいいから!!」

すると、「Bien!」と言い、ポケットから取り出したのはなんと5ペソ(約30円)!

「いや、お金は申し訳ないし物々交換ではないし...」と思いつつも、ルールを定めていなかったこともあり、今回はありがたく受け取りました。本当にありがとう!

【2人目】Yasminさんとその家族

 次に声を掛けたのは、テアトロ・フアレス劇場近くのベンチに腰掛けていたご家族。最初に話しかけたのは一番左に座っていた女性Yasminさん。 5ペソを持って、

「Vamos a hacer un trueque(何か交換しよう)!」

 と言うと、ちょっと恥ずかしげに、けれどもかなりの勢いでカバンを調べ始めてくれました。そして他の家族も皆それぞれのポケットを調べ始めました。5ペソと交換するにちょうど良いものがなかったのか、なにやらざわつきだす家族。

「いや、そんなに真剣にならなくても...」と言おうとした時、

 

「これはどう?」と、右のお兄さんが何かを私の手に握らせました。

 

それはなんと...鍵!

「どこの?」と聞くと、

「もう使ってないからいらないんだ!」と一言。

 

「いや、ごめん!僕も超いらない...(笑)」と思いつつも、もちろん快く受け取りました。

 Yasminさんご家族は、私が日本人であることに興味を持ってくれ、交換が終わった後もしばらく楽しくお話をしました。

【3人目・4人目】Matilaさん親子と、Letíciaさん

 早くも残り時間半分!より多くの人がいる場所を求め、私たちはピピラ像まで向かいました。そこで声をかけたのがMatilaさん親子。

 グアナファトに住んでる二人は、景色を楽しみによくピピラ像に来るのだとか。何を開けるかもわからない鍵を欲しがる人なんているはずがないし、Adriánくんと私はちょっと控えめなムード。

 ところがMatilaさん親子はわらしべ長者についての話を聞くと、なんとも可愛らしい小さなケースと交換してくださりました!

 

 ここで勢いに火がついたAdriánくんと私は立て続けにLetíciaさんのピアスと交換してもらうことに成功!一気に価値が爆発します!

【5人目】風船売りのMaryさん

 より価値のあるものと交換しようと、とにかくいろんな人に声をかけまくるAdriánくんと私。しかし、予想外にもピアスの人気がなく困難を極めました。そうこうしている内に残り時間は後3分...

 

 そんな時に僕らの視界に映ったのは風船売りのMaryさん。もしかしたら風船と交換してくれるのでは...?

何かと交換してくれる人なら誰でもいい!もはや「よろ価値の高いものを手に入れる!」というわらしべ長者の大前提を忘れた2人は、彼女の元へ駆け寄ります。そして普段シャイなAdriánくんが珍しく口火を切りました。

 

「このピアス、君にお似合いだと思うんだ。君にあげるから、僕らにお似合いの風船を1つくれないかな?」

 Maryさんはピアスを見て考え始めます。私も「お似合いの風船ってどういう意味?」という疑問は心の中にしまい、Maryさんの答えを待ちます。そして彼女は苦笑しながらもAdriánくんに黄色い風船を手渡しました!

「やった!ついにピアスを交換したぞ!!」とAdriánくん。

 考えてみると、Maryさんの風船は1個20ペソ(日本円で約120円)

つまり、初めの五円玉と比べると120-5で115円の儲け!

 おそらくピアスより確実に価値は下がりましたが、こんなオチなのに最後まで読んで頂きありがとうございます。

次回 「風船」から「わらしべ長者@メキシコ」リベンジします!

 残念ながら中途半端な結果に終わってしまった「わらしべ長者@メキシコ」

 せっかくもらった風船も三日後にはこんな姿に...

 しかし!私の心は風船の姿とは裏腹に、すでに次回に向けて熱く燃えております。皆様からのご希望があれば、もう一度挑戦したいと思っております! 第二回「わらしべ長者@メキシコ」に乞うご期待!

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著者情報

紹介文: 中南米に住むことに憧れ、現在メキシコのグアナファトでメキシコについての勉強をしています。

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