1月1日(月)、メキシコオアハカ州ピノテパ・ナショナル付近の海岸にある入り江にて、1匹のクロコダイルが4歳の男の子に襲いかかり湖の底まで引きずり込むという事件が発生しました。その後男の子の行方は見つかっておらず、現在も捜索が続けられています。
被害にあった男の子の家族はゲレロ州出身で、ピノテパ・ナショナルには年越しを親戚らと迎えるために訪れていました。事件当時、大人の同伴がない中で被害者の男の子が1人で入り江へと近づき、そこでクロコダイルに入り江の奥底まで引き摺り込まれたことがCepco(オアハカ市民保護団体)への取材でわかりました。
また、Cepcoは取材に対し「警察や家族とともに男の子の捜索を続けていますが、未だ発見できていません。被害者の男の子の家族はショックを受けた状態にありますが必死に捜索を続けています。しかし、事件当時の目撃情報がある中、男の子の生存の可能性は極めて低い状態にあるでしょう。」と答えました。
警察は過去12ヶ月の間、同地域でのクロコダイルによる襲撃の被害が4件あったことを明かしました。また、同地域では2015年から現在にかけて数匹のクロコダイルが捕獲されており、昨年の7月には同州のプエルコ・エスコンディードにて1匹が捕獲されています。
UMAR(大学)の研究員ヘスス・ガルシア氏はTelevisa(テレビ局)の取材に対し、クロコダイルがオアハカ州海岸の鉱泉地帯にまで移動範囲を広めてきていることを認め、新たな生息域を模索していることへの裏付けにもなると述べました。
参考記事(スペイン語)