マーケット調査を行うEuromonitor International(ユーロモニター・インターナショナル)が、EC大手のAmazon.comの2017年の売上高が2016年の約2倍となる見込みで、メキシコ国内のEC市場に大きく貢献したと伝えました。この調査により、Amazon.comがメキシコ最大のインターネット小売業者になる見通しも明らかにされました。
同社の2016年の売上は、2億4,390万USドル(約275億円)だったのに対し、今年は5億220万USドル(約566億円)と2倍近い数字を記録しています(貿易、市場、データの各調査に基づいていますが、eBayのようなCtoC販売サイトは除外されています)。
しかし、メキシコ人消費者は依然としてクレジットカード詐欺などを恐れており、現金での支払いが主流であるのが現状で、同国における小売店業界のオンライン販売は3%を上回る程度です。Amazon.comは昨年10月に現金支払いのシステムを導入し、顧客基盤を拡大し始めております。
アルゼンチン発のオンラインショップ、MercadoLibre(メルカドリブレ)も、2016年から2倍近く売上高を伸ばし、同業界2位となっております。3位はWal-Mart de Mexico(ウォルマート・デ・メヒコ)で、売上は2億5,890万USドル(約292億円)となっています。
Euromonitor International(ユーロモニター・インターナショナル)は、2018年のメキシコ国内のEC市場は71億USドル(約8,000億円)まで拡大し、2022年には140億USドル(約1兆5,771億円)まで成長すると予想しています。
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