2018/01/26

メキシコの食卓に危機? トルティーヤの価格が上昇

 メキシコの食卓の主役であるトルティーヤ。価格の上昇により、その立ち位置に暗雲が立ちこめています。

価格上昇に対する苦しみの意見

 トルティーヤの価格は2017年にはメキシコ全土平均で12ペソ(1kg当たり)でしたが、今年2018年の第1週に行われた調査では15ペソに上昇しており、また地域によっては19ペソで販売されていることがわかりました。この価格の上昇に消費者らは驚きの声を上げています。メキシコシティ東部に住むマリア・サンティジャンさんは取材に対しこのように語りました。

 「いつも近所のお店で買っていたトルティーヤの価格は13ペソ(1kg当たり)でしたが、今週の2日火曜日にお店に行くと15ペソに上がっていました。この地区に住む人たちにとっては相当な負担になると思います。なぜならこの地区には低所得かつ大家族が多く、ほとんどの家庭が少なくとも6人以上で構成されているからです。各家庭では毎日およそ2kgのトルティーヤが消費されているため、1kgあたり2ペソの価格上昇がもたらす家計への負担は大きいのです。」

2017年の1月から11月にかけてトルティーヤの価格は6.83%上昇し、メキシコ一般のインフレ率6.63%を上回りました。統計によると、メキシコでの1人当たりのトルティーヤの年間消費量はおよそ90kgであると見られています。

メキシコトルティーヤ産業組合の代表ロレンソ・メヒア氏は取材に対し「昨年12月トルティーヤの価格が上昇した際、政府に対し補助金が求められましたが受け入れられませんでした。また現在トルティーヤ製作コストの上昇に伴い、さらに販売価格を上昇させなければなりません。」と答えました。

Amegas(メキシコガソリン機構)は2018年上旬にガソリン価格は6.9%上昇すると予測し、今年も製作コスト上昇に伴うトルティーヤの販売価格の上昇は避けられないと見込まれています。

 

参考記事:univisión noticias
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著者情報

紹介文: 中南米に住むことに憧れ、現在メキシコのグアナファトでメキシコについての勉強をしています。

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