今回のニュース概要について
実は『医療用』大麻は既にメキシコで合法化されていたのは知っていますか?2017年4月、医療用大麻が議会の賛成多数により合法化されました。日本では、医療用大麻認可を主張していた政治活動家が大麻所持の疑いで逮捕されたりと、医療用とは言いつつ大麻に対するイメージは悪いものばかりですよね。今回浮上したのはメキシコでの娯楽用大麻合法化の話。日本人からすると、娯楽用大麻なんて合法化したら町中が犯罪で蔓延ってしまうのではないかと不安になる方もいると思います。
今回のニュースは、発案者であるエンリケ・デ・ラ・マドリッド観光大臣が「少なくとも観光地、特に犯罪の増加しているバハカリフォルニア州や有名なリゾート地であるカンクンが位置するキンタナロー州で娯楽用大麻を合法化するべきだ」と主張し、政府や他の政治家の間で物議を醸しています。
気になる発案者、デ・ラ・マドリッド観光大臣の主張は?
娯楽用大麻合法化の目的とは、どういうものなのでしょうか。デ・ラ・マドリッド観光大臣の主張の意図は、①観光需要拡大及び経済発展、②暴力犯罪抑制による治安改善という2つの成果をあげるためとのことです。観光業はメキシコにおいて鍵となる産業であるとし、特に議題に上がっている同2州において暴力犯罪の増加が観光業にとって脅威になっている現状があると述べました。更に医療用と娯楽用の使用を共に合法化してあるアメリカ・カリフォルニア州の例を挙げ、合法化が同州の治安を改善し経済を急発展させた、と主張しました。
次は、気になる他の政治家の意見を見ていきましょう。