知られざる古代都市 CANTONA―カントナをご存知ですか?

メキシコはティオティワカンやチェチェンイッツァに代表されるように、古代遺跡の宝庫です。主だった遺跡はもう行ったと思っているあなた!マチュピチュに引けを取らない巨大古代都市、カントナをご存知ですか?

出典 - http://puebla.travel/es/ver-y-hacer/zonas-arqueologicas/item/zona-arqueologica-de-cantona

こんにちは、JBです。暇さえあればピラミッドを訪ね歩いています。趣味の遺跡巡りを始めてはや半年。実感したのは、メキシコには想像していたよりも遥かに数多くのピラミッドが存在するということです。修復中のピラミッドに至っては草の生えたただの小さい山。看板がなければ見落としてしまいます。しかし田舎にあるどんなに小さなピラミッドであっても、政府と地元の方の手できちんと守られていることに感動します。

さて今回ご紹介するのは、そんな知る人のみぞ知るマニアックな遺跡....ではありません!マチュピチュにも引けを取らない圧倒的なスケールです。どうしてこんなに巨大で素晴らしい遺跡が有名ではないのか不思議でたまりません。私がこのカントナの存在を知ったのは、メキシコシティ南の小さな遺跡クイクイルコの博物館で偶然その名前を見たのがきっかけでした。

場所はプエブラ州ののどかな田舎町

出典 - https://www.google.com/maps/

プエブラはメキシコ第4の都市ですが、古代遺跡カントナがあるのはプエブラのセントロから離れたプエブラ州オリエンタル市です。カントナという名前とグーグルマップのみを手掛かりに来た私は、プエブラのバスターミナルで手当たり次第バス会社の受付で聞き込みました。何社か聞き込みに回ると、VIA社のベラクルス方面に向かうバスに乗ればオリエンタルまで行けるとのことです。

「オリエンタル」は東方という意味。地名も素敵だなーと思いながら小さなバスに揺られ1時間半。ものすごく鄙びた(控えめな表現)バス停に到着しました。どう見てもただの十字路ですが、ここがオリエンタルのセントラルのようです。

バスから降りると「カントーナ」と叫びながら寄って来るタクシーの運転手さんがいました。どうやらこの村に降り立つ外国人はもれなく「カントナ」に行くようです。ここオリエンタルでは皆が知っているご自慢の遺跡なのです。乗合タクシーでところどころ停まりながら1時間弱でいよいよカントナに着きました。

まずは博物館でお勉強

すごく立派な入り口のこちらの建物は博物館です。遺跡と併設されているので、まずはこちらの博物館で基礎知識を勉強します。

紀元後600~1,000年に栄えたカントナ遺跡は、メキシコ最大に数えられる古代都市でした。

展示品の中にはカントナの生産品の他に、湾岸部から中央高原の間に位置するこの地域が交易の要だったことがうかがえる発掘品が数多くありました。知られざるこの古代都市はかなりの規模だったことが想像できます。期待が高まったところで、いよいよ遺跡に足を踏み入れます!

散策ルートは3時間コース!

入り口に全体のマップと散策ルートがあったので見てみると、全行程の所要時間はなんと3時間!他にも途中で引き返す1時間、2時間コースもありましたが、もちろん3時間コースを歩いてみたいと思います。現在公開されているのは遺跡全体の10分の1にも満たないそうで、その昔は驚くほどの巨大都市だったことが分かります。

いよいよ遺跡に足を踏み入れると、左右に高さ1メートル位の石の壁が道に囲まれた道が続きます。

道の左右には住居跡らしい区画が広がり、入り口・部屋・寝所などの用途が想像できます。人が住んでいたという気配をリアルに感じました。

お約束の球技場です。なんとカントナ遺跡では球技場が27面も確認されており、その数はメキシコだけでなく南米を含んでも群を抜いているとのことです。そしてここの球技場の観覧席にも、歩いてきた道にも、この遺跡にはいたるところに大きな木が生えています。これらはカントナ時代のものではなくその後生えてきた樹木ですが、修復時にサボテンや大きな木は景観のためわざと残したものです。歩くときに日陰ができて快適です。

そしてピラミッドに到着です!

こちらのピラミッドですが、かなり綺麗に修復されています。カントナの建物の建造にはセメントやモルタルが使われなかったことが解明されています。岩を積んで粘土で固めただけの構造とは思えない頑丈さとシャープなシルエットです。この後も、いくつもピラミッドが現れます。

ほとんどのピラミッドには登ることができ、上からは周りが一望できます。

火山の噴火によって生まれた都市

ピラミッドに登ると東にペロテ山が見えます。紀元後600年前、この火山の噴火によって、辺り一帯が溶岩で覆いつくされ、古代都市カントナはその溶岩を用いて作られました。溶岩という加工しやすい豊富な材料、一面平らになった土地、思いがけない火山の噴火によってもたらされたこれらの条件が、この巨大遺跡を生んだのです。自然と人間が作り出した都市だったのですね。

有名な遺跡はもう行き尽くしてしまった!という方はぜひ、このカントナ遺跡も訪れてみてはいかがでしょうか?

アクセス

ここでアクセスについてまとめます。冒頭にご紹介した通り、カントナはプエブラ州オリエンタル市という場所にあります。メキシコシティからお出かけの場合は、メキシコシティの北バスターミナル、南バスターミナルからプエブラの中央バスターミナル(通称CAPU:Central de Autobuses Puebla)行きのバスに乗ります。いずれのターミナルからも頻繁に運航しています。CAPUからはVIA社のベラクルス方面のバスに乗り、「オリエンタル」というバス停で下車します。バスを降りてからは乗り合いタクシーで1時間ほどでカントナに到着します。

カントナ遺跡

火〜日曜日 9:00〜17:00

入場料:60ペソ(2018年現在)

La Zona Arqueológica de Cantona

Parte central-norte de la Cuenca Oriental

http://www.inah.gob.mx/es/red-de-museos/263-museo-de-sitio-de-cantona

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著者情報

紹介文: メキシコに住み始めて半年、スペイン語を勉強しながら古代遺跡を訪ね歩いています!

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