メキシコ国立自治大学基本情報
メキシコ国立自治大学は首都メキシコシティ南部のコヨアカン地区にある、1551年に設立された大学です。周辺は大学都市となっており、広さ約700万m2で、ラテンアメリカ最大規模となっています。
またメキシコで唯一ノーベル賞受賞者を輩出している学校で、ノーベル文学賞、化学賞、平和賞をそれぞれ一人ずつ受賞しています。大学内に世界遺産の壁画があり、大学の図書館の上に大きく描かれています。
この大学ではメキシコ最高峰の教育を受けることができ、世界ランク100位の学校(QS世界大学ランキング、2021)となっています。またラテンアメリカではブエノスアイレス大学に続いて2位となっており、非常に優秀な大学です。
学部も豊富で下記の学部で学べます。
学部
建築学部、科学学部、経済学部、Acatlan専門学部、Cuautitlan専門学部、Zaragoza専門学部、工学部、獣医学部、歯学部、美術デザイン学部、政治社会学部、法学部、Aragon専門学部、lztacala専門学部、哲文学部、薬学部、音楽学部、化学部
ロケーションとアクセスの良さ
メキシコ国立自治大学は、徒歩10分のところに地下鉄の駅があり、またバス停も付近にあります。またメキシコシティ首都圏内に大学があるので周りに大きいショッピングモールやレストラン、カフェが点在しています。校内は非常に広いのでバスが運用されていて非常に便利です。
移動手段の充実さ
メキシコ国立自治大学は首都メキシコシティにあるため、ラテンアメリカで一番移動手段が充実していると言っても過言ではありません。以下のようになっています。
メキシコシティには以下の移動方法があります。
・地下鉄 ・・・一律5ペソ(約30円)
・市内バス・・・5km以下6ペソ(約36円)5km以上7ペソ(約42円)
・メトロブス・・・一律6ペソ(約36円)
・トロレーブス・・・一律4ペソ(約24円)
上記のようにメキシコシティでは公共交通手段が発達しており、また料金もどこまで行っても一律!しかも値段も誰でも使えるように安い価格設定になっています。また地下鉄は3分に一回来る東京仕様です。
メキシコシティはUberが非常に浸透しており、特定の場所に移動する際も便利な都市になっています。
メキシコ国立自治大学と他国大学との比較
比較する大学はイギリスのノッティンガム大学、アメリカのペンシルベニア大学、オーストラリアのアデレード大学、ドイツのベルリン自由大学、ブラジルのサンパウロ大学、カナダのモントリオール大学、中国の南京大学、マレーシアのプトラ大学、フィンランドのヘルシンキ大学そしてメキシコ国立自治大学です。 メキシコ国立自治大学とランキングが近い大学をピックアップし、正規留学先としてメジャーな国々+それぞれの大州(アフリカを除く)からピックアップしています。
まずは大学の世界ランキングを比較します。
この指標は
学術査読、教員・学生比率、論文被引用数、雇用者の評判、留学生比率、外国人教員比率を基準に作成されています。
生活費
次に生活費です。生活費は 学費の次に学生に重くのしかかる出費です。特に家賃は多くの学生が悩みを抱えているポイントとなっています。
上記のようにメキシコシティの家賃及び食費は他の都市と比べてもかなり安いことが伺えます。また生活費はアデレードと比べたら約1/2、またペンシルベニア、モントリオールと比べると約1/3です。
言語
次に言語です。それぞれ大学がある国での公用語が違うので大学が授業で使用している言語もそれぞれの大学で異なっています。
上記のように、ノッティンガム大学、ペンシルベニア大学、アデレード大学、モントリオール大学、プトラ大学での授業内使用言語は英語となっており、国立自治大学、サンパウロ大学、南京大学、ヘルシンキ大学はその国の公用語となっています。また国立自治大学、ベルリン自由大学、ヘルシンキ大学では英語での講義の授業もあり、選択できるようになっています。
メキシコ国立自治大学にはCEPE(Centro de Enseñanza Para Extranjeros) という大学所属のスペイン語学習者のための語学学校があります。CEPEはメキシコに3ヶ所あり、メキシコシティのコヨヤカンという場所にあるUNAMのキャンパス内、Polanco地区、メキシコシティから少し離れたところにあるTaxco州にあります。コースも様々なレベル、期間、方式があり種類が豊富です。(記事を執筆している現在計16コース2022/07/01)
入学テストの点数を元にコースのレベルが決まり、料金も少し変動しますが、授業料は1時間平均約120ペソ(約800円)という価格。UNAMに在学している生徒ならディスカウントもあり、非常にお得になっています。
在校生及び留学生の数
在校生の数を知ることで大体の大学の規模感を掴むことができます。また留学生の数を重視する方も一定数います。
上記を見て分かるように、メキシコ国立自治大学は生徒数約300,000人と世界有数のマンモス校(12位)です。またペンシルベニア大学、サンパウロ大学にもかなりの学生が在籍しています。また留学生の数でいうと、ベルリン自由大学がこのグラフ上で一番留学生の比率の高い大学となっています。
学費
さて皆様が一番気になっているポイント、学費です!学費が多くの人にとって一番大きな懸念要素となるのではないでしょうか?
メキシコ国立自治大学では、メキシコ人の学費とは異なります。しかし依然として破格の価格!なんと年間5,000ペソです。日本円にすると年間約3万円です。日本の国立大学の平均約53万円なので約1/17という日本じゃあり得ない価格となっています。またペンシルベニア大学と比較すると、約1/100!!ブラジルの大学は国立大学に限りますが、学費が無料です。また外国人にも適応されます。またベルリン自由大学もヨーロッパでは他の追随を許さないほど安く約7万円となっています。
まとめ
上記のように合計年間消費金額(学費+生活費)が最も少ないのはメキシコ国立自治大学です。また学校の質は他の大学と比べても遜色ないものとなっています。英語を喋れる人材は昔は重宝されていましたが、今は英語を喋れる人材が増え、希少性が非常に下がっています。スペイン語は世界話者人口ランキングで第4位で、約4億2000万人の話者がいます。スペイン語圏(特に中南米)は現在経済が成長中で、名のある大企業がどんどん進出していて将来性も見込めると言えるでしょう。この機会に自らの価値を高めるためにも第三言語にスペイン語を選んでみてはいかがでしょうか?
メキシコ国立自治大学ホームページ
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