競馬の歴史について
世界の競馬の歴史は古く、現存する記録によると1540年にイギリスで世界初の競馬場が建設され、近代競馬に基づく競馬が開催されるようになりました。
その後徐々に世界各国に広まり、日本では1862年に外国人居留地で西洋式の競馬が行われるようになり、南米では1862年にアルゼンチンで競馬が行われるようになりました。
メキシコでは1916年にティファナ競馬場が開設されました。アメリカとの国境に近かったため、アメリカからも国境を越えてお客さんが来ていたそうです。
女性の騎手もおり、過去には女性の騎手限定のレースも行われました。
なお、競馬場はスペイン語で「Hipódromo」(イポドロモ)と言います。
実際に競馬を見に行ってみよう!
では実際にメキシコシティにある競馬場をご紹介していきましょう。
今回ご紹介する「ラスアメリカス競馬場」は1943年に開設され、メキシコ国内で歴史のある競馬場のひとつとなっています。
競馬場名:Hipódromo de las Américas
住所:Av. Industria Militar S/N, Lomas de Sotelo, Residencial Militar, Miguel Hidalgo, 11600 Ciudad de México, CDMX
Hipódromo de las Américasメキシコシティの競馬場はニューポランコ地区から車で約15分ほど行ったところにあります。周辺には軍事基地や軍事病院があります。隣にはホテルやカジノも。
レースはほぼ毎週金土日に開催しており、開場時間は金曜と土曜は午後2時、日曜は午後1時です。なお、開催していない週もあるので行く前にHPで確認してください!
入場料はレースによって異なりますが30~45ペソ(1ペソ7.6円換算で228円〜342円)です。
下の写真に写っている建物で入場料を支払います。
実際に行ってみるまではすごく汚い競馬場を想像していたのですが、行ってみると綺麗で感動しました。
一部指定席がありますが、それ以外ならどこでも座ることができます。午後3時頃から混み始め、3時半頃には8割ほどの席が埋まっていました。
客層はというと、おじさん同士で来ている人もいれば家族連れやカップルの姿も。幅広い年齢層に愛されているということが分かります。
下の写真は馬券の販売所です。自動ではなく係員の方に買いたい馬の番号を直接伝えます。出走直前はめちゃくちゃ混むので要注意。
こちらは売店です。
もちろんお酒を売っている場所もあります。
日本の競馬との違いはメキシコの方がレース距離がとても短いこと。日本の場合、最短距離が800メートルに対し、メキシコは最短距離がなんと約100メートル。一瞬で終わります。馬券を買いに行っていたりすると見損ねます。
もちろん全てが100メートルではなく、1000メートル以上のレースも開催しています。
一日のレース数は8〜10レース程度です。馬券を買わずにお酒を飲みながらレースを観覧している人もいました。
出走後の馬を目の前で見ることもでき、馬の毛並みや筋肉を間近で見られて感動します。
また、日によっては子供も楽しめるイベントも開催しているので、家族連れでも楽しめます。
馬券を買ってみよう!
ここまできたら実際に馬券を買ってみたいですよね。買い方はそんなに難しくありません。
出走馬の情報については入口で下の写真のような冊子が売っています。(30ペソ、約228円)
もしくはこちらのHPから無料でダウンロードすることができます。
Hipódromo de las Américas : プログラム①レース番号
②レース距離
③馬番号
④直近の成績(横に見ていきます。)
⑤去年と今年の成績。左から出走数、1位になった回数、2位になった回数、3位になった回数、獲得賞金額。
欠場の馬もいるので気を付けてください。
また馬券売り場に行けば見方や買い方を教えてくれます。(スペイン語です。)
最小掛け金は20ペソです。
買い方は、
単勝(1着の馬を当てる)
primero/win
「primero 〇(数字) 〇pesos(プリメーロ〇 〇ペソス)」と伝えるだけでOK。例えば、「primero 1,20pesos」。これは馬番1に20ペソかけるという事です。
他の馬券の種類は
・複勝(3着までに入る馬を当てる)
Pic3
・馬単(1着と2着の馬を順番通りに当てる)
exacta
・馬連(1着と2着の馬を順番関係なく当てる)
quinella
・3連単
trifacta(1着、2着、3着の馬を順番通りに当てる)
です。
まとめ
今回はメキシコの競馬事情について紹介しましたがいかがでしょうか。
最初は緊張するかもしれませんが、慣れると会場の盛り上がりなどがとても楽しく、馬券を買わなくても楽しめます。
興味のある方はぜひ足を運んでみてください。