密林の中の巨大都市遺跡：コバ（Cobá）

コバ遺跡とは？

コバ遺跡は、キンタナロー州に位置するマヤの巨大都市遺跡です。トゥルムから北西に44キロ進んだところにある密林の中にあります。紀元後800～1000年ぐらいに最盛期を迎えたとされ、近くにある5つの湖を水源とし、多いときで5万人ほどの住人を抱えていたといわれています。

最盛期が終わった後も使われ続け、スペイン人が到着した16世紀まで続いたようです。

コバからチチェンイツァまでは、整えられた道でつながれており、当時から交流があったことが伺えます。広い敷地の中には、ピラミッドはもちろんのこと、住居跡や球戯場などが点在しており、非常に見ごたえのある遺跡です。

コバ遺跡のみどころ

トゥルム遺跡やチチェンイツァ遺跡などに比べると、知名度は低いのですが、キンタナロー州で最も高いピラミッド（高さ42メートル）に登れること、トゥルムからは乗用車で30分程度で行かれることなどから、近年、人気のスポットとなってきています。

コバ遺跡は全体で70平方キロメートルあるといわれる巨大な遺跡ですが、観光客に開放されているのはその一部です。それでも、全部を見て回るには約6キロの道のりを歩くことになります。したがって、効率よく回りたいときには、遺跡入口にあるレンタルバイクを借りる、もしくは、三輪車タクシーに乗せてもらうのがいいでしょう。

【ピラミッド：ノホーシュ・ムル】

コバ遺跡の一番の見どころは「ノホーシュ・ムル」と呼ばれるピラミッド。キンタナロー州で最も高い42メートルの高さからみる景色は絶景です。ロープを伝って上ります。

【球戯場】

小規模ではありますが、マヤ特有の球戯場がきれいに再現されています。

コバ遺跡への行き方

●カンクンより

カンクンからは、トゥルム遺跡、グランセノーテ、コバ遺跡をいっぺんに回るツアーが出ていますのでそれらを利用すると効率よく回ることができます。

●トゥルムの町より

トゥルムの町からコバ遺跡までは約45キロの道のりです。公共のバスを使う、もしくはタクシーを使う方法があります。

【ＡＤＯのバスを使う】

トゥルムのバスターミナルから、コバ遺跡行きのＡＤＯのバスが一日に1便だけでています。これを使うと、トゥルムからコバ遺跡へは約1時間かかりますが、最も安く行かれる手段です。

【タクシー】

トゥルムの町からタクシーをチャーターすれば、コバ遺跡までは30分程度で到着します。遺跡を見て回る間、タクシーに待っていてもらえば簡単に帰ってくることができます。またトゥルムからコバ遺跡に行く途中の道にはグランセノーテをはじめ、様々な有名なセノーテがありますので、コバ遺跡とセノーテ観光をセットにしたタクシーチャーターが人気です。どこのセノーテに行くかによって料金が変わってきますので、タクシーの運転手さんと交渉してみてください。