広大な土地を持つメキシコは、地域によって天候が全く異なり、採れる食材も違うので、料理の種類がとても豊富です。その多様性からメキシコ料理は、中華料理・フランス料理とともに、世界三大料理のひとつに数えられおり、世界無形遺産にも登録されています。
そして、メキシコ料理といえば「辛い」イメージがありますよね。気温の高いメキシコでは、防腐剤効果もある「チリ」という唐辛子が使われるので、辛い料理が多いのも特徴です。
今回は、そんなチリ唐辛子を使ったとっておきの辛旨メキシコ料理3品をご紹介します!
小辛:チレス・エンノガーダ
緑色のポブラノと呼ばれるチリ唐辛子に、ナッツとパイナップルやリンゴなどの果物を詰め、柔らかいクルミの入った甘めのクリームと、プチプチしたざくろの実が上にかけてあります。じわっと舌を刺激するチリの辛さと、甘い果実とクリームのハーモニーが絶妙。見た目以上に食べ応えもしっかりあります。
そしてこの色彩、メキシコの緑・白・赤の国旗をイメージしていて、実は9月16日の独立記念日の時期にしか食べられない季節限定の一品!その時期に旅行の計画がある方は見逃せませんよ!
中辛:モレ・ポブラノ
メキシコシティーから一時間のプエブラという街の「モレ・ポブラノ」は絶品です。滑らかな口当たりとスパイス風の辛さがあり、日本のカレーと近いことから、比較されることがあります。モレとは、チリ唐辛子、木の実にチョコレート風味のスパイスなどを練り合わせてできた、ペースト状のソースのこと。
地域によって黒いもの、赤いもの、緑のものなど種類があります。個人的には緑のモレが酸っぱ辛くて好きですが、辛くてダウンしそうになった日本人の友人もいました。鶏肉にそのままかけたり、トルティーヤに肉を巻いてその上にかけたりと、バラエティ豊富な一品。
激辛・海老のアグアチレ
バハカリフォルニア州やシナロア州、グアダラハラの西部など、メキシコの太平洋側に行くことがあればどうしても食べて欲しいのが、生のエビを酢と激辛ソースに漬けた海老のアグアチレ。アグアチレとは「唐辛子水」の意味。聞くからに辛く、実際めちゃくちゃ舌がしびれますが、酸っぱく漬けたタマネギやキュウリとの相性が抜群で、涙を流しながら食べるうちにどんどん癖になります!
ホワイトタイガー種のエビは、身が大きくぷりぷり。エビ消費量世界一の日本人なら、誰もが気にいること間違いなしです。魚介料理をあまり売っていないメキシコシティーでも、Mi gusto es…という魚介料理屋で食べることができます。
目にも鮮やかなピリ辛メキシコ料理!食べる時は慎重に。
メキシコ料理といえば、タコスやケサディージャなどが定番ですが、今回は変化球を狙ってみました!メキシコ料理は色も鮮やかで、見ているだけでわくわくします。
ただし、これらの辛〜いメキシコ料理、ナメてかかると痛い目に遭います。食べるときは無理をせず、調整して味わってくださいね。そのうち、やみつきになること間違いなしです!