2016/10/04

【取材】日系人コミュニティ『ひまわり』@日墨会館

「日系高齢者が定期的に集まれる場所を提供したい」 その思いから始まったコミュニティ『ひまわり』。 2011年の9月から始まり、今年で5周年を迎え、その空間は笑顔で溢れていました。

『ひまわり』とは

CARLOS KASUGA

SHOSHIN MURAKAMI

KUNIO KANO

等の協力によって創設された日系高齢者のコミュニティです。

2011年9月6日から、今まで約5年間、月の第一火曜日と第三木曜日の2回、日墨会館で行われています。

内容としては、駐在員の奥様や若い日系人の方がボランティアとして集まり、日系高齢者の方々が定期的に集まれる場所を提供しています。

その空間では、皆で会話し手芸や書道・生け花・マッサージや食事まで受けることができます。

様々な方がわきあいあいとし、まるで家族の様に過ごしていました。

『ひまわり』は恩返しの場

ボランティアの方にご自身のお話しを伺いました。

「ボランティアは口コミで広がっていきました。

今では1回で約30人程集まり、そんな中で、母子で来られる方、子供を連れてくる方もいます。

子供を連れてくるとお年寄りの方たちも、子どもと遊んでくれたり、一緒になってご飯を食べたりお世話もしてくれ、子どもも親戚のおばあちゃんの家に来たように、リラックスして遊んでくれます。」

また、何故ボランティアに参加したのかを聞くと、、、

「今私たちがこうしてメキシコで暮らせるのは、はるか昔に日本人がメキシコに渡ってきて、そこから今までメキシコで暮らしてきた日系人の方々のお陰です。

だから、私たちはボランティアとして恩返しをしています。また、『ひまわり』として恩返しの場所がこうして今ある事を嬉しく思います。」

とお話し頂きました。

ボランティアの方々はお年寄りとの接し方や、緊急時の対応なども学んでいるそうです。

ここは家族が集まる場所

お年寄りの方のお話しをお聞きしました。

お年寄りの方々は普段、家で一人で暮らしている方が多いそうです。

子どもが一人立ちした方、一緒に暮らしていた相方が亡くなった方。

様々な境遇の方が月に2回遊びに来ます。

「皆で歌を歌ったり、ご飯を食べたり、誕生日を祝ったり、偶には旅行に行ったりもします。

『ひまわり』に月2回来ることで、皆とまたお喋りして体調を確認し合って、まるで家族みたいに接しています。

家では寂しいけど、ここに来ると楽しい時間を過ごせる。

この様な会を作ってくれて本当に良かったです。」

と、笑顔で語られました。

筆者の所感

今回の取材で、訪れた『ひまわり』の会場では、皆が皆笑顔で過ごしていました。

メキシコという狭い日系人社会において、この様な場が今後10年20年と続いて欲しく思います。

今回取材のきっかけとなったのは、私自身の

“この様な空間を求めている方々は未だ多くいるであろう”という思いからでした。

この活動をAmigaを使ってより多くの方々に知って頂き、今後とも様々な方々が参加し、皆で協力し合える環境がより長く続いていくことを願います。

また、今回の取材にご協力頂いた関係各所の皆様、有難う御座いました。

『ひまわり』詳細

会場:日墨会館

日時:第一火曜日、第三木曜日(11:00~16:00)

内容:

・出席者の健康チェック

・食事

・体操

・踊り、歌、茶道、手芸、書道

・マッサージ、散髪等

・誕生日のお祝い

『ひまわり』に関してのお問合せはこちらまで

責任者:Patricia Murakami

電話番号:+52) 55 5960 3090

メールアドレス:pmmurakami@prodigy.net.mx

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