2017/02/16

スペイン語記事翻訳:トランプ、エンリケ・ペーニャ・ニエトに抗議デモ

先日2月12日に、メキシコシティのレフォルマ通りで米大統領トランプ氏とメキシコ大統領エンリケ・ペーニャ・ニエト氏へのデモが行われた。今回はそのデモの記事を日本語訳したものを掲載する。

トランプとエンリケ・ペーニャ・ニエトに抗議デモ

米大統領ドナルド・トランプ氏がメキシコ人の米国追放、国境の壁の建設継続等の政策内容、加えて両国間の重要な貿易協定会議をキャンセルしたことを受け、2月12日(現地時間)にメキシコの各都市では数千人もの人々が集い、デモ抗議を行った。

デモでは「スキャンダル」、「貧困問題」、「ガソリン価格上昇」などで評判が落ち、現在最悪の人気度を誇っているメキシコ大統領エンリケ・ペーニャ・ニエト氏も対象として抗議された。

また、「エンリケ・ペーニャ・ニエトは国の代表者であり、国民を守る為に大統領としてまともな役割を果たすことを我々は要求しなければならない。」とメキシコ国立大学(UNAM)のロイター・マリカルメン・キロス教授は語っている。

キロス教授は更に、「残念ながら、これまでエンリケ・ペーニャ・ニエトが行ってきた悪事を免除する訳にはいかない。」と述べた。

メキシコ各地でデモ活動

今回のデモはメキシコシティを含む、その他の主要都市の、アメリカとの国境近くに位置するティファナ、北部のモンテレー、グアダラハラ、西部のモレリア、プエブラ、ユカタン半島の中部と南部のそれぞれの地域でもデモが起きた。

メキシコシティの市民は「我々メキシコ人に敬意を払う事を要求する。私達が求めるのは壁ではなく橋である」と書かれた大きなプラカードを掲げ、白い衣装と国旗を持ち、広大なレフォルマ通りを行進した。また、犯罪組織によって殺された多くのメキシコ人の為に、喪に服している事を表す為、白と黒の旗も持ってデモを行った。

アメリカとの関係

トランプ氏は政治活動を開始して以降、メキシコ側が国境の壁の建築と拡大の費用を負担する事を掲げて、更にカナダを含む北米自由貿易協定(NAFTA)を無効にするとの脅しを行っている。1994年からビル・クリントン大統領の下で始まった「壁問題」による政府間の意見不一致は、最近起きたトランプ大統領とエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領の会談の取り消しが起きた現在まで及んでいる。

しかしトランプ氏は、「まだ高利貸しの詳細は分からないものの、論争を引き起こす原因となる「壁」の費用を下げる事になるだろう」、とTwitterのアカウントを通じて2月11日(土)に発表した。

最初のデモの目的は、米大統領に抗議する為であったが、デモに参加した何百人かの人々はメキシコ大統領エンリケ・ペーニャ・ニエト氏の違法行為の抑制を要求する為に利用された。デモに使われた幾つかのプラカードには、「私はエンリケ・ペーニャ・ニエトに賛成しているのではない、メキシコという国に賛成している」、「最初に違法行為の壁を打ち壊そう」というものもあった。

記事元

http://www.economiahoy.mx/nacional-eAm-mx/noticias/8152341/02/17/Mexicanos-marchan-contra-Trump-y-Pena-Nieto.html

翻訳:吉田花音

所感

私は今回のデモ活動により、メキシコとアメリカの国家間の問題解消への一歩になったのではないかと感じる。国民の意見を形にして抗議するのは大事であり、更にメキシコ大統領エンリケ・ペーニャ・ニエト氏への抗議が行われた事が良い結果を生むのではないかと思う。

実際にアメリカと政治のやり取りを行うのはエンリケ・ペーニャ・ニエト氏である為、彼に国民の意見をより知ってもらう必要があり、その為にも彼のスキャンダルや政治活動に関してのデモ活動を行っても良いのではないかと考える。

エンリケ・ペーニャ・ニエト氏のスキャンダル、貧富の差、メキシコ国境の壁の問題など問題は多く、今回の何千人をも超えるデモ活動が無駄にならないよう、政府の状況がより良くなる様に願っている。

1/1
お気に入り

特集

amigaピックアップ