【インタビュー】地元 岡山を愛する私のメキシコでの挑戦

メキシコシティを拠点に美容師として活動する“THE HOME hair re-creative ” の代表 川元さん。 地元 岡山で美容師として活躍。 地元 岡山を愛して止まない川元さんが、単身でメキシコへ渡り、地球の裏側で美容師として生きて行くという決断の背景やきっかけをお伺いしました。

親友に言われた、「お前、これからどうすんの?」

 美容師に戻ってから5年ほど働いた時、当時世界中を放浪し、メキシコに滞在していた昔からの親友が岡山に帰ってくる機会があり、食事に行きました。 その時親友に「メキシコは日本人が増えていて、美容師の需要があるにも関わらず、日本人美容師が少ない」ことを聞かされた。20歳の頃は、NYに自分の店を持つことが夢だったものの、この頃自身のこれからの行く先に悩んでいて、身の振り方を悩んでいました。そして、親友に「お前、これからどうすんの?」と言われ、自身の将来について真剣に考えました。

 それから自身でメキシコについて調べる必要があると感じ、日系企業の駐在員の方々向けに催されていた、メキシコでの現地法人立ち上げ講座に参加する等して、メキシコが中南米の中心であることを知り、メキシコ経済の未来が明るいことを知りました。 そして親友のアドバイス、そして当時の彼女の存在が後押しとなり、メキシコに行って挑戦しようと決意しました。 スペイン語も英語も出来ない上、海外での長期生活の経験が無かった自分が、海外でやっていけるのか。ましてや現地の人脈もなく、ゼロからのスタート。それでも、日本人向けのサービスならやっていけると自分に言い聞かせ、メキシコにいく準備を進めていきました。

どん底からスタートしたメキシコ生活

 日本を発ち、メキシコに到着するまでにも航空券のトラブルが生じ、心身疲れ果てていました。ただ、住居はマンションではなくホステルだったため、見知らぬ人、他国の人との共同生活。更にメキシコシティ内で最も治安の悪い場所の一つであるコロニア・ゲレロでの生活からスタートしました。 到着当初は、スペイン語が全く分からなかったので、公共交通機関やタクシーには乗らずに、ひたすら徒歩で街を歩き続け、毎日4,5時間歩くような生活を送っていました。また、心を許せて頼れる人がメキシコに全くいなかったため、精神的にも弱ってしまい、一気に体重は痩り、体調を崩しました。追い打ちをかけるように、メキシコ人とお金のことでトラブルが生じたりする等して、正直精神的に参ってました。

 周りに頼れる友人もおらず、途方に暮れ、もう日本に帰りたいと思うようになりました。ただ、メキシコに来るまでに背中を押してくれた仲間達や、私のメキシコ行の支援をしてくれた日本の方々のことを思い返し、 「このままでは帰れない」と心に誓いました。 かといって私のスペイン語が上達したわけはなく、日本人の人脈もない。私はメキシコシティの人気日本食レストランへ行って、自分を宣伝してもらえないか、チャレンジしてみようと考えました。そうしてある日、勇気を振り絞って私はポランコの日本食有名店、”ムラカミ”へ向かいました。

日本人がメキシコへ出てくるきっかけとなる人になりたい

 某日本食レストランのオーナーの方に「無料で良いので、髪の毛を切らせてください。もし気に入ってくださったら、周りの方にご紹介頂けると幸いです!」とお願いし、どうにか今泉さんの髪をカットさせて頂きました。 その後、今泉さんとMogの谷さんにメキシコ在住の日本人のお客様や鍼灸師の勝野氏を紹介頂くことで、多くの方をカットさせて頂きました。これをきっかけに、お仕事が舞い込むようになりました。 現在は日本人の方々の口コミを通して、お仕事のご依頼を頂いております。まだ贅沢できるほど余裕はないですが、0からのスタートを切った私にとって、大きな前進だと思っています。 日本で応援して下さってる皆様のためにも、これからメキシコに来る美容師を始めとした日本人のためにも、私は大きな結果を残す必要があるので、今後も地道な努力を続けて行きたいと思っています。

 日本では美容室、美容師の飽和が嘆かれていますが、日本人美容師にとって、ここメキシコは未開拓の地です。きっと近い将来、日本では美容師が溢れ、海外で仕事をしなくてはいけなくなると思います。そうなった時、私という存在を通してメキシコや中南米で働く可能性を伝えたいし、自分が突き進んだ道が、後人の人にとって仕事をする環境作りとなるよう、日々努力しています。 日本は島国だからこそ、もっと海外に出るべきだと、日本人が海外に出れば出るほど、日本は良くなると、今メキシコにいて思います。海外で学んだことや経験したことを、日本に還元していけばいいと思うんです。

岡山とメキシコを繋ぐパイプになりたい

 メキシコと聞くと、「危険」というワードが思い浮かぶ方が多いかと思いますが、実際に来てみれば、メキシコに対してのイメージが変わるに違いません。 私は今後、メキシコシティを拠点に、メキシコ内のその他の都市及び中南米のその他各国に事業を展開して行きたいと考えています。美容院の展開は勿論、大好きなアパレルや飲食店等にも事業を展開して行きたい。一つのことをずっと続けていくよりも、自分の好奇心に従って、沢山のことに挑戦したいと思っています。

 岡山の児島という街では、児島デニムと呼ばれる有名なデニムの生産、販売を行っております。岡山は実は、とてもお洒落な街なんです。私の地元の「かっこいいモノ」「素敵なモノ」を、尊敬する地元の仲間達を巻き込んで世界に伝えていきたい。やっぱり、今の自分があるのは間違いなく岡山という街のお陰なので、恩返ししたい気持ちで一杯です。 挑戦する地として選んだメキシコと、私の大好きな岡山、日本を繋ぐパイプになれるように、これからも挑戦し続けたいと思います。

“THE HOME hair re-creative” FB page

お名前:川元 規嗣さん

お仕事:美容師/“THE HOME hair re-creative”代表 Diseño de Cabello

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著者情報

紹介文: amiga編集部です。メキシコに関心のある皆さまに「安心」と「ワクワク」を届けるメディアとして、毎日メキシコ情報を発信していきます。

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