市長が花嫁のワニと誓いのキス
オアハカ州のテワンテペク地峡沿いにあるこの町で、先住民のチョンタル族が1789年から、豊漁や豊作を祈ってこの儀式が始まりました。
ワニの花嫁が音楽に合わせて町を練り歩き、パレードのあと町の集会所で市長のビクター・アギラー氏と「結婚」。
花嫁となるワニには式の前日にバプテスマというキリスト教の洗礼が行われており、結婚式当日は、真っ白いウエディングドレスを身にまとい、大勢の人々に祝福されながら、市長であるビクター・アギラールと誓いのキスをしました。
この儀式の所以
ワニと市長が結婚するのは、この地域で古くから行われている伝統の儀式だそう。
もともとこの地域では、チョンタレスとウアベスという2つの先住民グループが紛争していましたが、チョンタレスの王子とウアベスの王女が恋に落ち、2人が結婚すると争いは止み、この地に大いなる収穫と幸せが訪れたといいます。
以降、市長がメスのワニと結婚すると海からの恵みや漁獲量の向上が信じられるようになり、市長がチョンタレスの王子役、ワニがウアベスの王女役に扮し、フェスティバルの一環としてこの結婚式が行われています。
今回はワニと結婚した話でしたが、
世の中には、動物にとどまらず、生物ですらない木や橋、抱き枕などと結婚する人達なんかもいたりします。
世界には様々な伝統や人々があるものですね。
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