メキシコのタクシー基本情報
メキシコのタクシーは、ローカルバスやぺセロ(Peseros)と呼ばれるマイクロバス、メトロ(地下鉄)などの公共交通機関を利用するより料金は高くなるが、米国やカナダ、欧米のタクシー料金と比べて格段に安いのが特徴だ。
【タクシー料金】
料金は、基本的にキロやゾーン単位で計算される。メーター制のタクシーは、タクシー運行許可証の更新時など定期的に検査を受けているので、料金は正しく計量される。地方都市の多くで見られるメーター制でないタクシーは、運転手と直接、料金を交渉することになる。ウーバー(Uber)やキャビファイ(Cabify)などのタクシー配車アプリを利用する場合は、車両の種類や距離などによって、事前に料金が設定されるケースが多い。
【メキシコシティのタクシー事情】
メキシコシティでは、特に日没後は、流しのタクシーは利用しないことをおすすめする。市内の交通に慣れていない人やスペイン語をうまく話せない人は、必ずシティオ(Sitio)と呼ばれる無線タクシーか、タクシー配車アプリを利用しよう。そのほかの地方都市や小さな町でのタクシー利用は比較的安全で、流しのタクシーの利用も特に問題はない。
タクシー運転手のほとんどが男性だが、メキシコシティでは近年、女性運転手の数も増えている。運転手は一部を除き、スペイン語しか話せない。そのため、タクシー利用者はスペイン語を話せるようにしておくか、もしくは運転手に行き先を伝えるためのメモや、スマートフォンで地図を見せられるようにしておくのが良い。
タクシー配車アプリのウーバー(Uber)とキャビファイ(Cabify)
メキシコでも近年はスマートフォンの普及により、ウーバーやキャビファイなどのタクシー配車アプリの利用者が増えてきた。
【メキシコでも人気のウーバー】
特にウーバーの成長が著しく、現在はメキシコシティ、トルーカ、クエルナバカ、プエブラ、ケレタロ、レオン、アグアスカリエンテス、サン・ルイス・ポトシ、グアダラハラ、モンテレイ、エルモシージョ、ティファナ、メヒカリ、メリダの少なくとも14都市でサービスを提供している。キャビファイもサービス提供エリアを拡大中で、現在はメキシコシティ、トルーカ、モンテレイ、プエブラ、ケレタロ、ティフアナの少なくとも6都市で利用することが可能だ。
【増加する利用者】
タクシー配車アプリの料金は、無線タクシーのシティオと比較しても同等か、少々上回る程度。そのため、専門的な職業に就く人や中流層の若い学生、女性からの人気が高い。また、アプリでは乗り物の現在地がわかるほか、料金の支払い方法もアプリのアカウントから簡単に行えるため、利用者は増加中である。
【旅行者はインターネット利用に注意】
ただし、タクシー配車アプリはデータローミング機能を利用するため、メキシコ国外のスマートフォンを使用すると高額になる可能性があるので注意が必要だ。旅行者などメキシコ国外から訪れた人は、事前に必ず、自身のスマートフォンの料金プランを確認しておくこと。もしくは、ホテルやコーヒーショップなどのWi-Fiサービスを上手に利用しよう。
配車アプリを駆使してより安心な移動を
メキシコのタクシー事情について、お分かりいただけただろうか。
料金も日本のように高くなく、数も多く非常に利用しやすいメキシコのタクシー。
メキシコシティ等の都市部では基本ウーバーで移動しているという日本人も珍しくない。
もちろん100%の安全が保証できるわけではないが、より安心して移動ができるよう配車アプリを上手く活用していきたい。