メキシコ中央銀行(Banco de México;Banxico、英語:Bank of Mexico)の調査によると、2017年1月から7月にかけてメキシコを訪れた外国人旅行者は、調査開始以降、過去最高記録となる2,300万人にのぼったことがわかった。しかし、外国人旅行者の支出額の平均値は昨年比1.8%減の519米ドル(約5万7,500円、約9,200ペソ)となり、過去3年で最も低く、2011年以降初の減少を記録した。
2016年の同期間の調査では、外国人旅行者の支出額の平均値は528米ドル(約5万8,500円、約9,300ペソ)だった。支出額が最も高いのは、飛行機でメキシコを訪れた外国人旅行者だが、こちらも昨年比1.4%減の927米ドル(約10万3,000円、約1万6,400ペソ)となり、過去4年で最も低かったほか、初めて2年連続の減少を記録した。
また、メキシコの観光省(Secretaría de Turismo;Sectur、英語:Ministry of Tourism)によると、2016年の外国人旅行者の51.5%が、メキシコ有数の観光地であるコスメルなどを擁するキンタナ・ロー州を訪れた。これは1992年の調査開始以降、最も高い数値だった。コスメルはフロリダ・カリブ海・クルーズ協会(Florida-Caribbean Cruise Association;FCCA)から、世界のクルーズの主要港の一つとされている。同港を利用してメキシコを訪れる外国人旅行者の平均支出額は60米ドル(約6,700円、約1,100ペソ)だった。
なお、メキシコの内務省(Secretaría de Gobernación;SEGOB、英語:Ministry of the Interior)によると、外国人旅行者の60%は米国からの旅行者だという。
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