伝統の祭を覗いてみよう~メキシコシティのセマナ・サンタ~

クリスマスや映画リメンバー・ミーの「死者の日」と並ぶ、キリスト教の祝祭である「復活祭」。大都会メキシコシティでも伝統は受け継がれています。この記事では市内で行われる「受難劇」と、聖週間の初日の行事を紹介します。

いよいよ今年もセマナ・サンタ(聖週間)がやって来ました。クリスマスや「リメンバー・ミー」の「死者の日」と並ぶ、キリスト教の祝祭、メキシコシティでは当日が来るとテレビは街の行事を中継、日本のお正月にも似た厳かさと華やかさを併せ持つムードを伝えます。最近は大型連休を利用しての旅行をする人も多く見られますが、メキシコシティの中で行われている伝統行事の中にも有名なものがあり、大勢の人々で盛り上がりを見せています。

そもそもセマナ・サンタって何?

セマナ・サンタ(復活祭)とは、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要なお祭りです。 多くの教会で特別な礼拝(典礼・奉神礼)が行われるほか、様々な習慣・習俗・行事があります。 正教会ではギリシャ語から「パスハ」とも呼びます。近年、日本でも英語圏の「イースター」が話題になっていますが、メキシコではあのように卵を隠したりしているところは見た事はありません。また広いメキシコ全土では原住民族の混淆宗教(こんこうしゅうきょう)のお祭りも行われているとの事ですが、メキシコシティでの行事はカトリック文化が色濃く反映されたものとなっています。

基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日である。日付は変わるものの、必ず日曜日に祝われる。キリスト教が優勢な国においてはその翌日の月曜日も休日にされていることがある。欧州における主要株式・債券市場は、復活祭の前の聖金曜日、復活祭後の月曜日に休場する。
出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD

教会関連では1週間通しての行事があるそうですが、大きな祭りは次の日程に行われます。

・Domingo de Ramos : 枝の主日(キリストがエルサレムに入城した)

・Jueves Santo : 聖木曜日(「最期の晩餐」が行われた)

・Viernes Santo : 聖金曜日(キリストがゴルゴダの丘で磔にされた)

・Sabado de Gloria : 聖土曜日 (イスカリオテのユダが捕らえられた)

・Domingo de Resurreccion : 復活祭(キリストが蘇り預言が成就)

旅行者の方へ

期間中は交通規制と禁酒条例(ley seca)の実施にご留意下さい。 

交通規制 : 新聞社のWebニュースや市長、地域のツイッターなどで2~3日前からチェックする事ができます。

禁酒条例 : メキシコシティではお祭りのある日には人出の多い地域では酒類の販売が禁止されます。レストラン、コンビニ、酒屋でビール等は買えません。(「清涼飲料」という名目が立つ物は飲ませて貰える場合があります。路上での飲酒は普段から禁止されています。)

今年2018年は特に気温が高くなる事も予想されています。イベントなどにお出かけの際は水分補給を十分に考慮してくださいね。

メキシコシティの3大受難劇

イスタパラパ(Iztapalapa)・クアヒマルパ(Cuajimalpa) ・ミルパアルタ(Milpa Alta)の3つの地区では、キリストの死から復活までを住民による劇や行列で再現します。キリストなど主要な登場人物も地域住民から毎年公募で選ばれています。どれも19世紀~20世紀初頭に始まった歴史あるもので、イスタパラパとクアヒマルパは期間中の動員数は数百万とも言います。

お出かけを考えている方は、日によって会場が少し異なるので、事前にチェックしていきましょう!イスタパラパ以外は交通の便がよくありません。安全にはくれぐれもご注意下さい。

メキシコシティ3大受難劇まとめ(スペイン語)

イスタパラパ(Iztapalapa)

メキシコ市文化財であるイスタパラパでの受難劇は主にメトロ・Iztapalapa駅からCerro de la Estrella駅の間の路上や教会などの会場で行われます。19世紀に伝染病の被害からの救済を願って始められ、今年で175回目になります。特に金曜日の磔刑の行事が知られており、キリストに扮した沢山の若者が十字架を担いで丘を登ります。

イスタパラパ受難劇の紹介記事(スペイン語)

クアヒマルパ(Cuajimalpa)

サンタフェ副都心の先、クアヒマルパでの受難劇はCentro de Cuajimalpa周辺にて行われます。やはり19世紀にコレラの流行からの救済を願って始められたそうです。経済効果への期待もあり近年観客数を延ばしているこの地区では土曜日のイスカリオテのユダの処刑の場面では演じている人が縛られます。他の地域では、悪人を象った張子(はりこ)の人形を燃やしてユダの処刑とするので、他所とは違う大きな特徴となっています。

クアヒマルパ受難劇の紹介記事(スペイン語)

ミルパアルタ(Milpa Alta)

メキシコシティ市内にありながらプエブロ・マヒコであるミルパアルタでの受難劇は、村の中心であるParroquia De La Asuncion de Maria等にて行われるようです。こちらの受難劇は人間の役者ではなく、大きな人形を操って演じられます。

ミルパアルタ受難劇の紹介記事(スペイン語)

次のページでは「枝の主日」を紹介します。

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紹介文: タコスギサードとタマリンドとプルケを心から愛する音楽マニアです。

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