2018/10/27

メキシコの伝統「死者の日」 各地に生き続ける伝統とは?

メキシコからあの 「死者の日」( Día de Muertos)がなくなったら、いったいどんな風になってしまうのでしょうか。この印象的な 装飾を施すこの祝祭は、メキシコ独自の文化として世界中で知れ渡っています。(México Shimbun 著者:カルロス・マリア・フローレス・リベイラ)

出典 - http://www.ejecentral.com.mx/

この行事を今日まで実施できることはメキシコ人として誇り高いことなのです。

そんな死者の日の祭典ですが、その中でも一番目を引くのが、カラフルな花や様々な食べものが供えられた祭壇でしょう。これは、伝統的には愛する故人のためにつくられるもので、パン・デ・ムエルトと呼ばれる、死者の心臓を模したパンが飾られるのが一般的。とはいえ、広いメキシコですから、そこにはメキシコ国内各地のそれぞれに趣向を凝らした独自の死者の日の祝い方も存在します。それは、メキシコ人には知られていることですが、日本人のみなさんはあまり認識がないと思います。

出典 - https://programaquetzalcoatl.wordpress.com/

例えば、モレーロス州のオコテペックでは、今年なくなった死者には、特別に“Ofrendas Nuevas”(新しい祭壇)と呼ばれる祭壇をつくります。普通の祭壇との違いは、個人の身体を模したものを飾ることです。新しい衣服、 靴などを飾り、頭の部分には、みなさんもよく見かける砂糖で作った骸骨(アルフェニィーケ)を置きます。そして、周りには故人が好きだった食べ物や飲み物を置くのが風習となっているのです。 この「Ofrendas Nuevas」があるところは、実はすぐに見分けがつきます。なぜなら、家の入口から家の中の祭壇まで、センジュギクで飾られた花道がつくられているからです。訪問者はこの祭壇に来た際は、故人の家族からポンチェ(果物を黒砂糖やシナモンで煮て作ったメキシコ風フルーツポンチ)やコーヒー、タマーレスなどが振る舞われます。その代わり、訪問者は花やろうそくをささげるのが、しきたりとなっているのです。

チアパス州の観光都市サンクリストバル郊外にあるサン・フアン・チャムラでは、死者の日は「Kim Anima」と呼ばれています。これはマヤ語由来の言葉です。ここでは、11月1日に、故人を呼び寄せ、その次の日の11月2日は、故人が「Katim Bak」と呼ばれる火葬場に戻れるよう、お別れをするのです。この「Katim Bak」では、故人の家族が、大天使ミカエルの像や写真を持って、3周回します。サン・フアン・チャムラの村人たちは、この儀式をしないと、故人の怒り買い、残された家族のうち誰かが深刻な病気になると考えているのです。

ユカタンでは、「Hanal Pixán」(魂の 食事)と呼ばれる行事が行われます。これはマヤ文明で行われた死者の日と同じような儀式とされていますが、11月15日~11月15日と長期間に わたって行われます。その最たる特徴は、この期間中、子霊が子どもたちを運んでいかないよう、子どもたちの右手に黒いリボンを巻き、守ろうとするものです。また、この期間中は、犬も、黄泉への道を渡らないよう、ずっと繋がれているようです。

そのほか、カンペチェ州ポムチュでは、地中に埋まっている愛する人の遺体を掘り起こす奇習が存在しま す。この行事をするには、遺体は少なくとも3年埋まっていないといけず、遺体が掘り起こされた後、注意深く洗浄され、遺族が手制した木製の納骨堂に、分割して収められます。そしてそれを、様々な墓においておくのです。そして死者の日が終わった後、もともと埋まっていた場所へと還すのです。

「死者の日」( Día de Muertos)、この崇高な伝統のことを書くとなると、 残念ながらこの紙面では到底足らないのです。とはいえ、ここではレオン文化センター(Instituto Cultural de León)がこの日の行うアクティビティについても、皆さんにご紹介しますのでぜひ、日本人のみなさんにも、「 死者の日」( Día de Muertos)を体験して、一緒に死者の日を祝ってもらいたいと思っております!

毎年、この死者の日には、死者の日に関する映画の上映などを開催しているほか、墓地である「Panteón San Nicolás」からセントロのメイン広場 Plaza Principalを深夜に行進するイベント「Despertar de las Ánimas」を開催しています。 またセントロにある別のメイン広場「Plaza Fundadores」では、アルフェニィーケ・フェスティバル(la Feria del Alfeñique)が開催しています。このアルフィニィーケとは、先ほど説明した、レモンと砂糖で作られた骸骨のことです。様々な色でカラフルなデコレーションされた骸骨を一つ味わってみてください。

そのほか詳細について、mexico新聞 のSNSを通じて、随時紹介していきま す。

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紹介文: グアナフアト州に住む日本人向けに日本語の記事を出しているメキシコ新聞です。 詳しい記事はこちら。 http://www.shimbun.mx/

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