16歳で日本の横浜でジュニアグランプリに出場し、プログラムの曲はメキシコの有名な歌手フアン・ガブリエルの“Hasta que te conocí”という曲でした。
現在は、2022年の北京オリンピックにメキシコ代表として出場する準備をしています。
ドノバン・カリージョはハリスコ州グアダラハラに生まれ、両親の援助で4歳から体操、水泳、ダンスの振り付けなどを始め、8歳の時にフィギュアスケートを始めました。13歳でグアナファト州レオン市に引っ越し、個人的にトレーニングを続けました。
メキシコでは、難しい競技なうえによく知られていないため冬季スポーツがあまり行われていません。 よく知られていないのは、競技に必要な練習場、コーチ、衣装、大会への移動費などへの投資金が異なる複数の奨学金やスポンサー会社によって出されてきたためです。
2022年のオリンピックに向けて、ドノバンは毎日6時間半、週に6日練習しています。1日に 4時間を氷上で過ごし、ジャンプ、ルーティン、回転、エッジ(正しく滑る技術)を練習します。
2020年2月にドノバンは、韓国ソウルで行われたISU四大陸フィギュアスケートチャンピオンシップ2020にて73.13点を出し、自身の記録を更新しました。
ドノバンは、グレン・ミラーの“In the Mood”という曲にのせたプログラムでアクセルジャンプを3回、ルッツとトウを3回、フリップを3回きめて同得点を獲得しました。
悲しいことにメキシコでは最近、複数のスケートリンクが閉鎖されていて、これはスケートという競技の広がりを妨げてしまっています。テクニックが氷上とは異なるため、舗床では練習ができない、というのは現実的な問題なのです。
「若いスケーターにとって、練習するのがこれからますます難しくなっていくでしょう。例えば、グアダラハラで私と同じ時間に練習していた同志がそうでした。スケートリンクが閉められたとき、彼らの多くがスケートを辞めてしまいました。」
「理想的なのは、少年少女がスケートに魅力を感じ、芸術的な種目だと捉え、誰でも始められると考えられることでしょう。」
UNESCOなどの機関はSNS上で、ドノバンがスケートを広め、スケートの成長、許容、尊重を促す役割を果たしていると感謝しています。