死者の日って何?
死者の日は家族や友人で集まって故人に思いを馳せるメキシコの祝日です。日本のお盆に近いのですが、日本とは異なり故人のことを思い出しながら楽しく祝うのが伝統となっています。オフレンダ(ofrenda)と呼ばれる祭壇に故人の写真やマリーゴールドの花、生前好きだったものなどをお供えします。
死者の日はミクテカシワトル(死の神)を祀るためのアステカ人によるお祭りが起源だと言われています。先祖を供養するお祭りは紀元前からあったとされていて、メキシコ人にとって故人に思いを馳せることは昔から彼らに浸透している文化です。死者の日が近づくとメキシコではそれぞれの店舗や家庭で死者の日の飾りつけを行います。
そんな中でも死者の日にとりわけ目を引くのは、通りにいる骸骨のメイクを施した人々です。死者の日当日には小さい子から大人まで、思い思いの死者の日メイクを施します。日本人のように「ハロウィーンパーティーに行くから仮装をする」という考えとは違い、一日中そのメイクで日常生活を送ります。そのため、スーパーなどでは店員もお客さんも死者の日メイクをしているという光景もよく目にします。今回はそんな死者の日のメイクに挑戦してみました♪
骸骨メイク「カトリーナ(La Catrina)」とは?
1910年にメキシコの著名な版画家ホセ・グアダルーペ・ポサダ(Jose Guadalupe Posada)が描いた版画のタイトル「骸骨カトリーナ(La Calavera Catrina)」に由来しています。骸骨女性が西洋風正装をしている風刺画が人気を博し、骸骨のメイクをしてドレスアップする仮装が流行しました。
道具は何を使うの?
メキシコでは死者の日メイクの道具が10月に入るとスーパーや屋台などで、コスチュームグッズと共に沢山売られています。
今回はこの8色パレットを59ペソ、約330円で購入しました。日本でもamazonやコスチュームショップなどでフェイスペイントを買ってカトリーナメイクをすることができますよ♪
カトリーナメイクにチャレンジ!
始めにどのようなカトリーナメイクにするのか参考画像を用意します。
インターネットで「catrina maquillaje(カトリーナメイク)」と入れると色々な画像が出てくるのでお好きなデザインを選んでみて下さい。
今回私が参考にしたのはこちらのメイクです!
では早速メイクをしていきましょう!
今回は知り合いのケ二ーが協力してくれました。
まずはお手本を参考に目の周りに入れる色の大きさを決めます。次に薄い色から濃い色へ塗っていきます。顔全体を白く塗ってしまうと、上から違う色を塗っても下の白が混ざってしまうので目の周りや唇など違う色を入れる予定の部分は白く塗らないほうがベターです。
その後目の周りやおでこに色を入れて模様を描いていきます。
細部を描くにはアイブロウ用の筆やアイライン用などの細い筆などがあると便利ですよ♪顔の塗り方は下の画像も参考にしてみてください。
仕上げにストーンシールをつけて、ケニーカトリーナができあがりました!
所要時間は1人約30分。女子でわいわいメイクするのはとっても楽しかったです♪
その他のカトリーナメイクのデザイン
伝統的なカトリーナメイクは白黒ですが、最近は色やレース、ストーンシール、タトゥーなどを使って派手に仕上げるのが流行りです。
上の画像のように顔の半分だけをメイクするのもおしゃれです。デザインを探すときには「catrina maquillaje mitad」と検索するとさまざまなメイク画像が出てきます。
メキシコの画家であるフリーダ・カーロをモデルにしたカトリーナメイクも最近の流行りです。首回りの豪華なネックレス、フリーダ・カーロの特徴である花や蝶の頭飾りなどが特徴的です。
来年の死者の日やハロウィーンは皆さまもカトリーナメイクにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
¡Adiós hasta el próximo “día de muertos”!(来年の死者の日までさようなら!)