南部の一部の地域を除いてメキシコにも冬が訪れます。地域によっては気温が氷点下を下回るほど寒くなるメキシコですが、ストーブやヒーターがあまり普及していません。メキシコ人はどのように寒さをしのいでいるのでしょうか?今回はメキシコ人が実践している寒さのしのぎ方を5つ紹介します!
1.カイロを作る
日本では一般的な使い捨てカイロですが、メキシコでは昔ながらの方法で作るカイロが一般的です。使わなくなった靴下などの布に、豆やお米を入れて電子レンジで30秒~1分ほど温めるだけでできます。日本の使い捨てカイロほど温かさは持続しませんが、何回も温めなおすことができるので環境にも優しいカイロです。
2.温度調整がしやすい服装
冬でも晴れた日の日中はかなり太陽の光が強いメキシコ。朝寒いからといって厚手の洋服だけで家を出ると、日中外で歩いた場合かなり体が温まります。そのときに服を脱いで体温調節ができないと、のちのち汗が冷えてせっかく温まった体が一気に冷えてしまいます。これは風邪をひく原因にもなってしまうので、冬でも晴れている日は温度の差が大きいメキシコでは、体温調節をしやすいよう脱ぎ着しやすい服を重ねて着るようにしましょう。また、ほとんど雪が降らないメキシコでも雨やみぞれが降る可能性はあるので、足が濡れて冷えてしまわないようにブーツを履いて足元を温めるのも効果的です。
3.柑橘類のジュースを飲む
柑橘類はビタミンCが豊富に含まれていることでよく知られています。この栄養素は直接的に体温を上げる効果はありませんが、免疫システムを活性化させて体を寒い気候に適応しやすくします。
4. 体を温めてくれる飲み物を飲む
寒いときには温かいものが飲みたくなりますよね?メキシコ人ももちろんそうです。ホットチョコレートを飲んだり、コーヒーを飲んだり。ここでは温かい飲み物の中でもメキシコならではのものを2つ紹介します。
1つ目はカフェ・デ・オジャ(café de olla)。コーヒー豆とシナモン、メキシコの黒砂糖であるピロンシージョ(piloncillo)をメキシコの伝統的なお鍋で煮たもので、メキシコの各家庭で作られる伝統的なコーヒーです。各家庭や地方によって味が異なるメキシコの「おふくろの味」です!
2つ目はポンチェ(ponche)。特に12月に飲まれる温かいフルーツポンチをポンチェ・ナビデニョ(ponche navideño)と呼び、フルーツポンチと聞いて日本人の皆さんも想像するように、オレンジやりんごに加えサンザシの実やハイビスカス、メキシコグァバなどを水と黒砂糖(ピロンシージョ)で煮てシナモンで香りづけしたものです。メキシコの各家庭で冬になると作られる伝統的な飲み物です。ときにウォッカやラムなどのアルコールも入れて体をさらに温めます。フルーツとシナモンが効いたメキシコの冬限定フルーツポンチをぜひ飲んでみてください!
5.チレを食べる
メキシコといえば唐辛子(チレ)。市場ではさまざまな種類の唐辛子が売られています。冬には体を温めるためにチレを使った料理をたくさん食べます。と言っても、メキシコ人は一年中辛いものを食べているので日本人には違いがあまりわかりませんね(笑)。しかし、あながちその効果はあなどれません。辛い食べ物を食べることで体の芯から温まることができるため、寒い日にはチレの入った食べ物を取り入れてみてはいかがでしょうか?
今回はメキシコ人が実施している寒さのしのぎかたを5つ紹介しました。これからの季節メキシコでも日本でも寒さが厳しくなりますが、さまざまな方法でこの冬を乗り切りましょう。今回ご紹介したメキシコ人の行っている寒さのしのぎ方もぜひ参考にしてみてください!