メキシコ料理に欠かせないサルサ
メキシコ料理に欠かせないのがソースという意味の「サルサ(Salsa)」です。
日本でもおなじみの、トルティーヤチップス(メキシコではトトポスTotopos)につける赤いサルサはもちろん、タコス、エンチラーダ、チレ・レジェーノといった様々なメキシコ料理に、様々なサルサが使われています。
メキシコのサルサにはもともと豊富な種類がある上に同じサルサでもそれぞれの家庭にそれぞれの味が存在するので厳密に何種類あるのかはわからないほどたくさんあります。なので「本当のサルサの作り方」という決まったものはなく、同じ名前のサルサでも辛さを調整したり、食材を足したりなどして様々なバリエーションを楽しむことが出来ます。
サルサ・ベルデとは?
サルサ・ベルデ(Salsa Verde)とは、日本語に訳すと「緑色のソース」という意味です。つまり緑色をしたソースはサルサ・ベルデと呼ばれています。
緑色のトマトがベースになるもの、アボカドがベースになるもの、パクチー(シラントロ)がベースになるものなど、様々な緑色のソースがあります。
しかし、一般的にサルサ・ベルデというと、緑色のトマト、トマティージョ(tomatillo)を使ったものになります。
緑色のトマト?
トマティージョもしくは、トマテ・ベルデと呼ばれる緑色のトマトは、熟れる前のトマトというわけではありません。「トマト」という名前がついていますが、トマトではなく実は「ほおずき」の仲間なのです。ほおずきのように殻がついているんですよ!
トマティージョの特徴は、非常に酸味が強いこと。ですから、トマティージョを使ったサルサ・ベルデは少し酸っぱく、さっぱりとした味になります。
では実際に作ってみましょう♪
今回は、トマティージョを使った、簡単なサルサ・ベルデを作ってみます。
油も動物性のものも使わない、ヘルシーなビーガン・サルサで何にでも合います。
今回お教えするサルサ・ベルデは、よく火を通すので、きれいな瓶に入れれば一週間ほど冷蔵庫で日持ちします。
【サルサ・ベルデの使い方】
このサルサ・ベルデは、酸味があるピリ辛のソースになります。使い方はいろいろありますよ♪
・シンプルにトルティーヤチップスにつけて
・エンチラーダやタコス、玉レスなどのソースに
・ポテトフライに添えて
・鶏の唐揚げの上にかけて
・蒸した野菜にかけて
・ピザのアクセントに
この他にも何にでも合うのでぜひお好きな組み合わせを見つけてみてください!
準備するもの
・ミキサー
・少し深めの鍋
・保存用の瓶
・包丁
・まな板
・スパチュラ
材料
1.2-1.5リットル程度のサルサができる分量です。
多すぎるときは、分量を半分にして作ってみてください。
・トマティージョ 1キロ
・玉ねぎ 小さいものを1つ
・ニンニク 2片
・パクチー 一束
・チレ・セラーノ 4本
・水 150㏄
・塩 小さじ2杯
※チレ・セラーノ(Chile Serranoはユカタン半島でよく手に入る唐辛子ですが、もし手に入らない場合はハラペーニョや、チレ・アルボルでもOKです。辛いのが苦手な方は、唐辛子を2本で作ってください。)
作り方
1)材料を良く洗います。
2)緑色のトマトは半分もしくは1/4に切ります
3)玉ねぎを3センチ大ぐらいに切ります
4)ニンニクの皮をむいて、芽をとります。
5)チレの柄をとり、半分に切ります。
6)塩以外のすべての材料をミキサーに入れます。
7)スムージーのように滑らかになるまで、ミキサーでまわします。あまりにもドロドロしているようだったら、少し水を足してください。
8)すべてを鍋に入れ、火にかけて沸騰させます。
9)沸騰してから、約20分間中火で煮ます。吹きこぼれないように、また焦げ付かないように、注意して時々かき回しましょう。段々緑色が濃くなって、ソースがトロトロになってきます
10)20分経って、とろみのついたソースになったら、出来上がりです。まだ火をつけている間に塩を入れてよくかき混ぜます。塩は大体小さじ2杯ですが、お好みで味付けをしてください。
11)温かいうちは少し酸味の強いサルサになり、脂っこいお料理に合います。冷たくすると、酸味が和らぎ、チップスなどと食べるのにぴったりの味わいになります。お好みでいろいろなものと合わせて食べてみてください。
いかがだったでしょうか。簡単に作れるメキシコ料理定番のサルサ・ベルデをぜひお家で作ってみてください♪