女子に人気なカクテルといえば、カシスオレンジやファジーネーブル、カルーアミルクなどが挙げられるのではないでしょうか。この内の1つ「カルーアミルク」のリキュール「カルーア(KAHLÚA)」は、実はメキシコ発祥なんです!!!テキーラと違って、メキシコのお酒としてのイメージはあまりないカルーアですが、女子にはテキーラよりも馴染み深いお酒なのでは??今回はそんなカルーア(KAHLÚA)についてご紹介します。
カルーアとは?
お酒をあまり飲まない方でも一度は聞いたことがあるだろうカルーアは、コーヒーのリキュールです。「カルーア」という名前が広く浸透しているのですが、コーヒーリキュールが全てカルーアと呼ばれるわけではなく、カルーアとは商品名になります。ビールでいうアサヒの「スーパードライ」やサッポロの「黒ラベル」のようなものです。
カルーアの歴史
カルーアは1936年にメキシコのベラクルスでコーヒー栽培をしていたアルバレス兄弟と、起業家のブランコ氏、化学者のモンタブロ・ララ氏の4人によって生み出されました。アルバレス兄弟が栽培していたコーヒー豆がアラビア種であり、これが「カルーア」という名前にもつながっています。というのも、「カルーア」という名前の由来はアラビア語でのコーヒーの俗称である「カフワ」にあるんです。そして、現在でもこのベラクルス州で栽培されたアラビカ種のコーヒーのみがカルーアの製造に使われています。
また、カルーアリキュールと言えば、そのロゴやラベルも特徴的です。カルーアのロゴとラベルはどちらも何度か変更されていて、現在はカルーアのふるさとであるベラクルスをイメージしたデザインのロゴとラベルになっています。特にラベルデザインは、誕生当初はカルーアのコーヒー豆の起源であるアラブを連想させるデザインが採用されていましたが、メキシコが観光地として人気を得だした1960年代頃からはベラクルスをイメージしたデザインへと変更されました。
カルーアの作られ方
カルーアの主な材料は、コーヒー豆とサトウキビの2つです。この2つはどちらもベラクルスで生産されたものだけが使われています。選び抜かれたコーヒー豆で入れられたエスプレッソと、ベラクルスで育ったサトウキビから作られた最上級のラム、そしてこれにバニラとカラメルを混ぜ合わせ、8週間休ませてからろ過するとカルーアが完成します。
出典:http://www.kahlua-net.com/story/made.html
メキシコでの人気の飲まれ方(カクテル)
*ブラックルシアン(black russian / ruso negro)
ブラックルシアンは、バーなどカクテルの種類が多いお店に行けば、日本でも見る機会もあるのではないでしょうか。カルーアミルクのように、名前からカルーアが使われていると直接的に分かるカクテルではないのですが、ブラックルシアンもカルーアを使ったものなんです!ブラックルシアンという名前は、カルーアの色からブラック、そしてロシアが本場であるウォッカを使用することからきています。ロックグラスでカルーアとウォッカを1:2の割合で混ぜて飲むのが一般的なレシピで、アルコール度数は25度ほどととても高めのカクテルにはなりますが、カルーアの甘さがあり比較的に飲みやすいカクテルです。
*ホワイトルシアン(white russian / ruso blanco)
名前から予想がつく方もいるかと思いますが、ホワイトルシアンとはブラックルシアンから派生したカクテルの1つです。大衆的な居酒屋で見かけることはあまりないカクテルかもしれませんが、案外レシピは単純で基本はブラックルシアンと同じくロックグラスに1:2の割合でカルーアとウォッカを混ぜます。これに適量の生クリームもしくはコーヒーフレッシュを足したものがホワイトルシアンとなります。生クリームが入ることで、ブラックルシアンよりも口当たりがよくなり飲みやすくなりますが、こちらもアルコール度数はとても高いカクテルなので注意が必要です!
メキシコのカルーアミルク?!
日本ではカルーアと言えばというほど人気で有名なカクテルのカルーアミルクですが、メキシコではあまりポピュラーではないようです。しかし、カルーアミルクにとても似ているカクテルはあります。それがこちら!
「アルフォンソ13世(AlfonsoXⅢ)」といい、カルーアとエバミルク(無糖練乳)が1:3で混ぜられたものが基本レシピとなります。しかし、こちらのカクテルにはバリエーションが多く、シナモンやチェリーなどが添えられていたり、エバミルクではなく牛乳で割られている日本のカルーアミルクと同じものが提供されていたりもしていて、運が良ければメキシコでも本当にカルーアミルクに出会えるかもしれないですね♪
先に挙げたホワイトルシアンもカルーアミルクに似たものですが、ウォッカが入っていたり、アルコールの割合が多かったりするので、お酒の味がとても強いカクテルになります。ですが、「アルフォンソ13世」だとそれほどアルコール度数も高くないので、お酒が苦手な方でも挑戦しやすいですよ♪
また、日本の居酒屋などでは「カルーア抹茶ミルク」というカクテルを見たことのある人もいるのではないでしょうか?実はこれに使われている「カルーア抹茶」というリキュールは日本限定発売のカルーアなんです!これと同様に日本では見かけないバリエーションのカルーアもメキシコにはあるのでそちらにも挑戦してみてはいかがですか?
カルーアについて、ご紹介してきましたが、これからカルーアミルクを頼むときに、みなさんの中で少しでもメキシコが思い浮かぶようになると、とても嬉しいです!また、テキーラ同様、メキシコにはカルーア入りのチョコレートなども売られていて、お土産にも最適なのでとてもおすすめです!