日本人にはもちろん、世界中の人たちに愛されているコカ・コーラ!一見世界中でどこでも同じ味のように思えますが、実は各国で独自の味があるようで…。なかでもメキシコのコーラは、本場アメリカのコーラよりも美味しいといわれることまであります。その理由と、そんなとっても美味しいコーラの国メキシコのコーラ事情をご紹介します。
コーラは国によって味が違う?!
コカ・コーラの味については、そのレシピは世界で2人しかしらない、など多くの都市伝説がありますが、味が世界共通かというと実は少し違うようです。味に違いがでる原因は、甘味料と水が違うことだと言われています。コーラの原液はもちろん、全世界共通のレシピで作られています。しかし、甘味料と希釈用の水は現地のものが使われます。このことにより、甘味料の原料や、水の味による、コーラの味の違いが生まれるのです。
また、炭酸の強さも国によって違うようで、日本のコーラは他国のコーラに比べると、炭酸が強めだと言われています。
メキシコのコーラは甘味料に秘密が!
メキシコのコーラの甘味料には、メキシコの主要な農産物の1つである、「サトウキビ」から作られた砂糖が使われています。メキシコのコーラのおいしさの秘訣はこの「砂糖」にあると言われています。
一般的に、コーラの甘み付けには果糖ブドウ糖液糖とよばれるものが使われています。これは、デンプンを分解して作られたブドウ糖に酵素を加えた化学物質です。
これに対し、メキシコのコーラにはサトウキビから作られた「自然の砂糖」が使われているから、美味しいと言われているのです。メキシコのコーラはコーラの原産国であるアメリカでも大人気!「メキシカンコーク(Mexican Coke)」と呼ばれ、アメリカのコーラと区別されています。
世界一のコーラ大国!?メキシコのコーラ事情
そんな美味しさが理由か、メキシコはコーラの消費量が世界一なんです!メキシコではコンビニでコーラしか入っていない冷蔵庫を見かけることもよくあります。ボトルのサイズのバリエーションも多く、最も大きなサイズはなんと、3Lまであります!そしてそれが普通に、スーパーやコンビニで売られているんです!!
人気の理由にはメキシコ料理との相性の良さも挙げられるでしょう。キンキンに冷えたコーラは、味が濃く、辛味の効いたメキシコ料理と相性抜群!もはやメキシコの国民的飲料とも言えるのです。
しかもメキシコではコーラをお供えものとして供えたり、「風邪をひいたらコーラを飲んでおけ!」とまるで日本のスポーツ飲料のように使われることもあったりするようです。
海外にも輸出されている?!
前述したように、本場アメリカでもメキシコのコーラはわざわざ輸入をするほど大人気。販売が始まった当初は、アメリカ国内のメキシカンスーパーのようなお店のみで販売されており、主なターゲットはメキシコからの移住者でした。しかし徐々にメキシコ産のコーラを求める層は増え、最近はメキシカンスーパー以外にも広がりを見せています。現在ではなんとメキシコのコカ・コーラ社に属するボトリング工場がアメリカにできるまで、需要が伸びているそうです。
まとめ 是非メキシコのコーラを飲んでみて!
メキシコ人にとってのコーラは、さながら日本人にとっての水やお茶のような存在。日常に溶け込み愛されています。日本でも手に入るコーラですが、味が違うとなると、メキシコのコーラも一度はトライする価値があるのではないでしょうか。ちなみに、私は日本のコーラは苦手であまり飲まなかったのですが、味が違うからと言われて海外のコーラに挑戦しているうちに、美味しいと感じて飲むようになりました。コカ・コーラの回し者ではないので(笑)無理にとはいいませんが、日本のコーラが苦手という人も飲んでみてもいいかもしれません♪