スキミングとは?
スキミングとはクレジットカード犯罪の一種で、ATM等に”スキマー”と呼ばれる特殊な装置を取り付け、カード情報を盗み取る犯罪の事です。世界中でその被害は拡大しており、メキシコでも日本人が被害を受けたケースも報告されています。その性質上カード情報を盗まれてすぐに気づくことは難しく、最悪の場合気がついたら口座からお金が引かれていたり、身に覚えない商品を大量に購入されていたり...そこで今回はATMでの行動を中心に、今からでも取れるスキミング対策をご紹介します。
その1.大前提!安全なATMを利用する
まずは大前提!できるだけ銀行等にある、「確実なATM」を利用しましょう。スキミング犯罪者は「人通りの少ない・点検が少ないATM」が大好物。人が見ていないスキをつき、ATMに情報を盗み取る「スキマー」を仕掛けます。そのため利用者が少ないATMは要注意。在レオン日本国総領事館によると、最近はガソリンスタンドやOXXO等で被害に遭う例が多いとのこと。ATMを利用する際は銀行の建物内等、点検される事が多いであろう安全なATMをできるだけ利用するようにしましょう。
その2.その受け取り口大丈夫?スキャナーがないかを確認
ここで突然ですが問題です。こちらのATM、どこにスキマーがあるか、分かりますか?
カードの挿入部分と答えたあなたは大正解。
実は緑の挿入口部分が二重となっており、上にふたのような形でにスキマーがかぶせて取り付けられているのです。
カード情報を盗み取るスキマーを、本来の挿入口にかぶせる様に取り付るのが常套の手法です。
一見すると普通の挿入口なので、なかなか気が付くことができませんよね…
そこでお勧めするのが、下の画像のように、横から少し押してみること。上から重ねて取り付けているだけのスキマーの場合、少し力を加えるとスキマーが浮き上がり、外すことができます。(もちろん押し過ぎには注意!)
その3.鏡に注意!怪しいカメラを探す
スキミング犯罪者が欲しいのは、あなたのクレジットカード情報だけではありません。あなたが現金を下ろす際に打ち込む、「4桁の暗証番号」も虎視眈々と狙っています。クレジットカード情報と合わせて暗証番号が手に入れば、犯罪者はなんとあなたの大切なカードを複製することもできるのです。(筆者も先日、手元にあるはずのカードがなぜかメキシコシティで利用されようとしているとの連絡を受けました….)
そして暗証番号を盗む際に利用される手口のひとつが「隠しカメラ」。ATMの鏡やATM上のでっぱりなど、あなたの手元を映せるような場所に小さなカメラを仕込み暗証番号を盗み取ってしまいます。
そんなカメラに対する有効な対策は、とにかく「よく見る」こと。鏡に怪しげな小さな穴がないか、ATMを利用する前に一度よくチェックしましょう。
また、手元を隠しながら番号を打ち込むことも大切です。周りに人がいなくても、手元を片手で覆いながら番号を打ち込むことで暗証番号を映される危険性を下げることができます。
その4.カパカパなキーパッドにご用心
そしてスキミング犯罪者が暗証番号を盗み取るために利用するもう一つの手口が「偽のキーパッド」。スキマー同様、本来のキーパッドにかぶせる形で偽のキーパッドを取りつけ、発信機より打ち込まれた暗証番号を盗み出してしまいます。
隠しカメラと比べ対策が打ちにくいこのケースですが、見破ることが不可能なわけではありません。特に「分厚いキーパッド」や「押しにくいキーパッド」などに注意し、少しでも怪しいと感じたら利用することを避けましょう。
まとめ
近年はキャッシュレス化が進み、メキシコでもカードが使えるお店やATMが当たり前になってきました。だからこそしっかりと行いたいスキミング対策。本日ご紹介した4つの対策を行うことは勿論、クレジットカード会社が提供する通知機能なども利用して、自身のクレジットカードに怪しい動きがないかを小まめに確認するようにしましょう。