2019/03/06

実はもうすぐ!国際女性デーっていったい?

近年日本でも高まりを見せている「男女平等化を訴える活動」にも関わりのある国際女性デーですが、まだまだあまり馴染みがないのでは?しかし、メキシコでは広く認知されているんです!そんなメキシコで行われるイベントや習慣をご紹介します。

出典 - https://www.cafeglobe.com/2017/03/060863happy_woman_festa_2017.html

 メキシコでは、当日は女性へプレゼントが贈られたり、フェミニズムをテーマにした様々なイベントが催されたりします。今回はそんな国際女性デーがどんな日で、どのようなプレゼントや活動がされているのかをご紹介します。

国際女性デーっていったい?

 国際女性デーは、1908年にアメリカのニューヨークで婦人参政権を求めて行われたデモを受け、1910年にドイツのコペンハーゲンで行われた、国際社会主義会議において「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱されたことで始まりました。その後、1975年の国際婦人年に国際連合によって3月8日が、現在の形である「国際女性デー(International Women’s Day)」と制定されました。そして現在は各国の歴史的、伝統的背景をもとに、女性を尊んだり、フェミニズムを訴えたりする日となっています。そのため、国際女性デーには、それぞれの国に異なる特徴が見られます。

メキシコの国際女性デー

出典 - https://pulsoslp.com.mx/2017/03/08/ciudad-de-mexico-se-ilumina-de-morado-por-dia-internacional-de-la-mujer/

 国際女性デーはスペイン語で、「Día Internacional de la Mujer」といいます。メキシコの国際女性デーは男女平等と、「フェミサイド」と呼ばれる女性をターゲットとした殺人への対応を訴えるという傾向がとても強いです。特に、フェミサイドに関しては政府の対応が劣悪なことから、その改善を要求する活動が行われています。とりわけ、メキシコシティでは街頭での大規模なデモ行進が行われます。

 また、フェミニズム運動にも使われる紫色が、メキシコの国際女性デーを象徴する色としても用いられていて、エル・アンヘル独立記念塔やディアナ・カサドーラ噴水をはじめとした多くの公共施設、モニュメントが紫色にライトアップされます。とても綺麗なので是非見てみてください♪

出典 - https://www.enviaflores.com/

 そのほかに、メキシコでは国際女性デーには女性にプレゼントを贈る習慣があります。主なプレゼントは花です。これは小学校でも行われており、小学生の子どもいる家庭では子どもが学校から花を持って帰ってくるなんてこともあるかもしれません!

世界のイベント

出典 - https://lovegreen.net/languageofflower/p22818/

 世界中ではさまざまなイベントが催されていて、イタリアの国際女性デーがよくその例に挙げられます。イタリアでは、この日に男性からもしくは女性同士の間でミモザの花を贈る習慣があり、贈られた花を服などに飾り1日過ごすことも多いようです。イタリアで、は国際女性デーに「ミモザの日」という別名がつくほど、この習慣は広く浸透しています。また、世界の多くの地域で祝われる国際女性デーは、国によっては祝日に指定されています。

メキシコのジェンダー・ギャップ

 メキシコにはフェミサイドなどの課題も山積ではありますが、政治への女性参加には「各党の立候補者が男女同数でなければならない」という法規定もあり、男女平等を進める動きもあります。2018年に世界経済フォーラム(WEF)から発表された「ジェンダー・ギャップ指数」では調査国149か国中50位という順位でした。50位っていいの?という声もあるかもしれませんが、前年から31個順位を上げたことを考慮すると、急速にジェンダー・ギャップが埋められていると言えるでしょう。

まとめ

 メキシコでの動きを中心に国際女性デーについてご紹介してきましたが、近年では日本でも「HAPPY WOMEN」という団体が開催するイベントがメディアで取り上げられ話題となったほか、フェミニズム運動自体への注目も高まっています。しかし、先ほど挙げた「ジェンダー・ギャップ指数」の日本の順位は110位とメキシコよりもはるかに低い順位に位置します。これから改善されていくことを期待したいと思います。国際女性デーという日が、男女平等や女性に対する犯罪について考えるきっかけになっていけばと感じます。

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紹介文: 旅行とファッションと美味しいものが生きがいで、最近は写真好きが高じてSNSにはまっていたり…そんな私だからこそな記事をお届けします。(amiga編集部所属)

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