2019/04/19

あれもこれも?!実はメキシコが起源だった日本語

皆さんは、日本語として何気に使用している言葉の中に「メキシコが起源の言葉」があることをご存じでしょうか?こんな言葉まで?!というようなとても日常的な言葉までメキシコにルーツを持つものがあるのです。

コヨーテ

出典 - https://honcierge.jp/articles/shelf_story/6558

コヨーテとはネコ目イヌ科イヌ属に属し、オオカミの近縁の動物です。北アメリカから、中央アメリカのパナマの西部に至るまでの広い地域に生息します。オオカミに比べると少し小さいことと、よく吠えることが特徴です。吠えるといっても、犬のようにワンワンと吠えるというよりは、オオカミのように遠吠えをします。1匹が遠吠えを始めると周りのコヨーテたちも遠吠えを始めるので、遠吠えの合唱になります。実は、「コヨーテ」の語源は、「歌う犬」という意味を持つナワトル語の「coyotl(コヨトゥル)」であり、コヨーテの習性が名前の由来になっているんですよ!

トマト

出典 - https://jfarm-tomato.com/about/

実は、「トマト」もその名の起源をメキシコに持ちます!トマトは英語でも「tomato」と呼ぶことから、英語の言葉だと思っている人が多いのではないかと思います。確かに日本で「トマト」という単語は英語からの借用語ですが、元々の起源はこちらもナワトル語にあります。もともとは「tomatl」という単語で「トマトゥル」と読み「膨らむ果実」という意味です。元来トマトゥルはホオズキの実を指していましたが、メキシコでは形のよく似たトマトにもその名称が当てられていて、メキシコからその呼び方が世界に広まりました。

ちなみに、日本でも一般的に「トマト」と呼ばれるこちらの野菜ですが、実はさまざまな和名をもつんですよ!唐柿(とうし)、赤茄子、蕃茄、小金瓜などがその代表としてあげられます♪

アボカド

出典 - https://macaro-ni.jp/35624

近年、日本でも非常に人気の高いアボカド。ワカモレといった有名な料理からアボカドに対して既にメキシコのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。そんな「アボカド」も名前の由来をメキシコに持ちます。起源となる言葉はナワトル語の「ahuacatl(アウワカトゥル)」です。しかしこの単語は発音が難しかったため、伝わるうちに変化し、日本語に流入する元となった英語では「avocado」と呼ばれるようになりました。日本語では「アボガド」と言われることもありますが、英語の綴りからも分かるように「アボカド」が正しい名前ですよ。メキシコが由来といっても、現在メキシコの公用語とも言えるスペイン語では、アボカドは「aguacate(アグアカテ)」と呼ばれ、「アボガド」というと「弁護士」を意味してしまうので気をつけてください!

チョコレート

出典 - http://www.p-alt.co.jp/index.php/food/fairtradechocolate/

チョコレートの語源もメキシコにあります。起源となる単語やストーリーはいくつか考えられているのですが、いずれも古代のメキシコの言葉とされています。その一例は、語源となる単語を「xocoatl(ショコアトゥル)」とするものですが、その意味は今のチョコレートから想像しがたい意味でした。その意味とは、「苦い水」!現在のチョコレートの甘いイメージからは、かけ離れているように思えますが、当時「xocoatl」は、チョコレートの原料であるカカオをすりつぶしたものにバニラと唐辛子などのスパイスを加えたものを指していたため、甘くはなかったのです。チョコレートが甘くなったのは、スペイン人に伝わってからだと言われています。唐辛子の味付けを好まなかったスペイン人達が、唐辛子を砂糖に代え新たなレシピを作ったとされています。

まとめ

いかがだったでしょうか。日本語としてもとても身近な言葉が、メキシコ発祥だったのではないでしょうか。そのほかにも日本語やスペイン語に限らずとも、単語や言い回しの成り立ちや起源を調べてみると、意外なことが分かることもあります。また、面白い起源や成り立ちに出会った際には是非、amigaのFacebookやInstagramまでコメントをお寄せください♪

1/1
お気に入り

著者情報

紹介文: 旅行とファッションと美味しいものが生きがいで、最近は写真好きが高じてSNSにはまっていたり…そんな私だからこそな記事をお届けします。(amiga編集部所属)

特集

amigaピックアップ