アボカドの基本情報
アボカドは、メキシコや中央アメリカが原産の「果物」です。サラダやワカモレのようなディップなどデザートではない食べ方が多いことから、日本では野菜であると間違えられることも多いですが、実は果物なんです!
その人気の理由は栄養価の高さ!カリウムやビタミンE、葉酸、食物繊維などビタミンからミネラルまでさまざまな栄養素を含みます。このことから、高血圧や動脈硬化、がんの予防から、利尿作用、便秘改善の効果まで期待できます。
また、アボカドは「森のバター」との別名をもちます。その名の通り脂肪分が非常に多いのですが、この脂肪分は血液をサラサラにしたりコレステロール値を下げたりする効能をもつ不飽和脂肪酸が主であり、健康的なものです。しかし、脂肪分が多いということはカロリーも高いということで、100gあたりのカロリーは187kcalであり、食べ過ぎには注意が必要です!
ちなみに、「アボカド」と「アボガド」どちらが正しいの?と物議を醸すこともありますが、正式名称は「アボカド」です。
10個に9個はメキシコ産?!
みなさんは知っていましたか?実は、現在日本で売られているアボカドの85%はメキシコ産なんです!10個アボカドがあれば8個か9個はメキシコ産ということです。近年もなお輸入量は増加傾向にあり2018年には前年15%アップの53,100トンのアボカドがメキシコから日本に輸入されました。2018年12月末の環太平洋経済連携協定(TPP)の発効や、現在メキシコ大使館が日本でのメキシコ産アボカドのプロモーションに力を入れていることから更なる輸入の増加が予想されています。
アボカドブーム
アボカド人気がいつから始まったのかは正確には分かっていませんが、2000年頃からその栄養価の高さが評価されるようになり、雑誌やテレビ番組で取り上げられるようになりました。その後2012年にメキシコと日本の間の経済連携協定(EPA)でメキシコからのアボカドの輸入の関税が撤廃され、輸入量が急増しました。
この空前のアボカドブーム、実は日本だけではなくアメリカやカナダ、中国などでも起きています。特に中国のアボカドブームは始まったばかりで、これからも大幅な市場の拡大が予想されていたりと、アボカドの潜在能力は計り知れません。
アボカドを使った料理
アボカド料理と言えば、ワカモレやアボカドトーストが有名で、わさび醤油につける食べ方も人気かと思います。しかしあまりバリエーションがなく、ほかに美味しい食べ方はないのかと感じている人もいるのは?
そこで本場メキシコの食べ方はどうなのかというと…メキシコではアボカドはタコスやケサディージャにいれたり、ポタージュにしたり、小さく刻んでエビやシーチキンなどと和えたりと様々な料理に変身します!また、生で食べるイメージが強いかもしれませんが、オーブンで焼くなど加熱することもあります。実はアボカドは加熱しても栄養価が落ちることなく、美味しくいただけます♪
食べごろと保存方法
そんなアボカドですが、いざ買ってきたら固くて美味しくなかったという経験がある方も多いのではないでしょうか。そこで、今日から実践できる食べ頃のアボカドの見分け方をご紹介します。
見分けるポイントは色とヘタです。アボカドは若いと緑色をしており、熟れるにつれ茶色っぽく変化していきます。また熟すと少し縮むため、完熟したアボカドは皮とヘタの間に隙間ができます。色や見た目でどうしても分からないときには、アボカドのヘタと反対の丸い部分を少し押してみて、弾力があれば食べ頃だといえます!
また、アボカドは熟してから2~3日が食べ頃です。そのため買った当日に食べるなら写真の1番右のようなものを、数日後に食べたい場合は右から2つ目ほどの色合いのアボカドをオススメします。アボカドは熟すのが非常に早いので、完熟のものを買って冷蔵庫に保存しているとすぐに傷んでしまいます。
買ってきたアボカドが固かったという場合には、ヘタを取り除いて20度ほどの場所に保存しておくと早く熟します。そのほかに、リンゴやバナナと一緒に保存しておくことも効果的です。切ってしまってからアボカドが固かったという場合には、加熱することで柔らかくすることができます。
以上、メキシコと日本を繋ぐといっても過言でないアボカドのお話でした。地球の反対側の日本にまで非常にたくさんのアボカドが渡ってきていると思うと驚きですが、日本にいながら、とっても身近な食からメキシコが感じられると思うと素敵ではないですか?是非、これを機にメキシコのアボカドをご賞味ください♪