カフェ(café)
メキシコで最もポピュラーな飲み方は、ブラックのホットコーヒーです。砂糖はテーブルやカウンターに置かれていますが、コーヒーフレッシュは置かれていません。また、メキシコでは飲み放題のコーヒーがメニューのひとつとして提供されているカフェもあり、長時間滞在して仕事や勉強をするには最適です!しかし飲み放題を注文したいけれど、ブラックコーヒーは苦手…という方も多いと思います。ご安心ください。多くのカフェではカウンターでの注文時に、好みの量のミルクを貰うこができます。このときのミルクは、通常の牛乳か生クリームです。
カフェ・デ・オジャ(café de olla)
日本人には聞きなれないメニューかと思いますが、カフェ・デ・オジャはメキシコでとても人気なコーヒーの飲み方です!スペイン語で「鍋のコーヒー」を意味し、その名の通り鍋で作ります。鍋にコーヒーの粉とシナモンスティックと黒糖を入れて煮だしたものです。メキシコではとても一般的な飲み方で、その人気は「カファ・デ・オジャ」のインスタントコーヒーがスーパーで売られているほどです。また、写真のような器で飲むのが伝統です。容器は可愛らしいデザインのものも多く、お土産にも最適です!
一般的なカフェではお目に掛かる機会はないかも知れませんが、メキシコ料理屋さんや露天等で販売されています。見つけた際には是非一度、挑戦してみてはいかがでしょうか。
カフェ・コン・レチェ(café con leche)/ラテ(Latte)
カフェ・コン・レチェ(Café con leche)、と表記されている場合とラテ(Latte)と表記されている場合がありますが、日本で「カフェラテ」と言われるものがこちらです。メキシコではブラック派が多いようですが、カフェラテも人気な飲み方のひとつです。また、メキシコではカフェラテを注文するとミルクの種類を聞かれることも多いです。「レチェ・エンテラ(Leche entera)」、「レチェ・セミデスナターダ(leche semidesnatada)」「レチェ・デスラクトサーダ(Leche deslactosada)」などがあります。1番目のレチェ・エンテラがノーマルな牛乳で、セミデスナターダが低脂肪乳、デスラクトサーダが乳糖(ラクトース)抜きの牛乳です。日本ではあまり一般的とは言えないため、「乳糖抜きの牛乳」と聞いてもイメージがつかない人も多いかもしれません。これは乳糖に抗体のない人(乳糖不耐症の人)向けの牛乳です。メキシコ人はおよそ30%の人が乳糖不耐症だそうです。
カフェモカ(Moka)
エスプレッソをチョコレートのシロップかパウダーと牛乳で混ぜたドリンクです。流石、チョコレート発祥の国だけありカフェモカも人気です!メキシコのカフェモカの特徴は生クリーム。ホットでの注文だとつかないこともありますが、アイスでの注文の場合はほぼ100%生クリームがつきます。これはモカに限らず、アイスのドリンクには全てといった印象もありますが…。「甘すぎるのでは?」、または「生クリームは苦手なんだけどな」と感じた方、朗報です。この生クリームは注文の際に要るか聞かれることも多く、要らないと思う方はその時に断れば生クリーム無しで提供してもらえます。ちなみに生クリームはスペイン語で「クレマ・バティーダ(Crema batida)」です。
アイスコーヒーってないの?
暑い時期になると飲みたくなるもののひとつに「アイスコーヒー」が浮かぶ人も多いのでは?しかし、アイスコーヒーの文化は海外にはあまりないと聞くことも多いはず…。残念ながら、メキシコにもアイスコーヒーの文化は定着しているとは言えません。しかし、スターバックスやイタリアンコーヒーカンパニーのような世界的なチェーン店では取り扱われているほか、メキシコのローカルなカフェでも徐々に取り扱うお店も増えてきています。そのためメニューに見つけられなかった場合でも「アイスコ―ヒーが飲みたい」というときは「ティエネ カフェ フリオ?(¿Tiene cafe frío?)」と聞いてみるのもいいですよ。アイスコーヒーは「カフェ・フリオ」または「カフェ・エラード」と言います。
以上、メキシコのコーヒー事情でした。カフェを訪れた際には、是非参考にしてみてください。