メキシコでスポーツといえばやっぱりサッカー!メキシコのリーグ「リーガMX」

本田圭佑がメキシコのパチューカでプレーしていたことから、日本でも知名度が一気に上がったメキシコサッカー!メキシコでサッカーといえば「人気スポーツトップ3」にも数えられます。そんなメキシコのサッカーリーグをご紹介します!

出典 - http://www.t13.cl/noticia/deportes13/futbol-internacional/se-suspende-todo-futbol-mexicano-terremoto-hay-solidarizar-poblacion

国民的スポーツ「サッカー」

メキシコでサッカーといえば、実は国民的スポーツの1つなのです!ルチャリブレはもちろん、野球やボクシングなどもとても人気が高いスポーツではありますが、サッカーには敵いません。その理由は、なんといっても各クラブのオーナー会社がかなりの大企業であること、そしてスポンサーが非常に多いことです。これによりメディアへの露出機会が増えるのはもちろんのこと、なかにはオーナー会社にテレビ局を持つクラブチームも存在します。

また、メキシコサッカーの人気はメキシコ国内に留まらず、隣国アメリカにまで広がっています。その人気はアメリカのテレビ局が各チームの放映権を高額で買っているほどです!その観客動員数も世界のサッカーリーグの中でドイツの「ブンデスリーガ」、イギリスの「プレミアリーグ」、スペインの「ラ・リーガ」に次ぐ第4位につけるという人気ぶり!4位という順位だけでも人気の高さは伝わるかと思いますが、更に気になる情報も...なんと!リーガMXの次につけるリーグはイタリアの「セリエA」なのです。サッカーに詳しくない人でもこれらのリーグ名は、一度は聞いたことがあるのでは?

これほどの人気を誇るメキシコのサッカー、気になりませんか?ちなみに、このランキングにおける日本のサッカー1部リーグ「J1」の順位は、11位です。決して低い順位ではないのですが、もうちょっと頑張ってほしいなと思ったりもします…(笑)

メキシコのサッカーリーグ

メキシコのサッカーリーグには日本のJリーグの「J1」、「J2」、「J3」と同様に、1部リーグの「プリメラ・ディビシオン(Primera División)」と2部リーグの「リーガ・デ・アセンソ(Liga de acenso)」のようにいくつかのリーグがあります。しかしメキシコ人によると、1部リーグとそれ以外のリーグでは、そのレベルと人気に雲泥の差があるんだとか…

出典 - https://www.pesoccerworld.com/descargar/liga-bbva-bancomer-mx-of-pes-2019-ps4-by-czheko-5165.html

1部リーグである「プリメラ・ディビシオン」は、2013年からBBVA Bancomer (メキシコの銀行)が公式スポンサーとなり、現在は「リーガ・バンコメル・MX(Liga Bancomer MX)」として名を馳せています。

1943年に始まったこのリーグには現在18クラブが参加し、2つのステージに分けて試合が行われています。8月から12月までの前半戦を「アペルトゥーラ(Apertura)」、翌1月から5月までの後半戦を「クラウスーラ(Clausura)」といい、これらはそれぞれスペイン語で「開幕」「閉幕」を意味します。それぞれのステージで総当たり戦が行われた後、ステージごとに上位8チームが進出できる「リギージャ(Liguilla)」と呼ばれるトーナメント方式のプレーオフが開催され、優勝チームを決めます。普段から人気のあるリーガMXですが、このリギージャの時期には特に盛り上がりをみせます!

外国人枠について

メキシコリーグでは長い間、外国人枠が5枠までに制限されていました。しかし、この外国人には長期に亘るメキシコ滞在によってメキシコ国籍『も』取得した選手は当てはまりませんでした。その結果、初めは外国人枠で登録されていた選手が帰化してメキシコ人として登録され、外国人枠として別の新たな選手が登録されるということが増えました。

これによりメキシコ生まれでない選手の割合が高まったため、メキシコ人選手の育成が進まないことが危惧されはじめ、2018年のアペルトゥーラから「9/9ルール」が設けられました。これは、出場登録選手18人をメキシコ人と外国人の比率を最低でも9:9、つまりメキシコ人選手を9人以上登録するよう定めたルールです。

この「メキシコ人選手」の定義には、両親ともにメキシコ人だけれど本人はアメリカ生まれという場合どう扱うのか、などという論争はありますが、現在の線引きとしてはメキシコの成人年齢である18歳までにメキシコの国籍を得たものをメキシコ人選手とし、成人以降に帰化した選手は外国人選手として扱うとしています。

メキシコ人選手の育成を目的にこのようなルールが設けられたのですが、以前にも同様の趣旨でルールが定められたことがありました。それは2016年のアペルトゥーラから適用されたメキシコ人を10人以上にするというルールでしたが、僅か2年で現行のルールに改正された経緯があります。そのため、現行のルールもまたすぐに変えられ、更にメキシコ人登用の制限は下げられるのではないかと予想されています。

クラブ・アメリカ(Club América)

出典 - https://www.goal.com/en-us/news/club-america-top-cruz-azul-to-claim-liga-mx-apertura-crown/pub01vbb9zug19adeimqlckni

リーガMXの中で、特に外国人率の高いチームとして知られているのがこの「クラブ・アメリカ(Club América)」です。なんとこのクラブのオーナーは、メキシコ最大級のテレビ局「テレビサ」!会社の豊富な資金力から様々な国の選手を獲得しては帰化させ、外国人枠から外して新たな外国人を獲得していました。そのため、チームにおける帰化選手を含む外国人選手の割合は非常に高くなっており、外国人選手への制限にも反対しています。

チバス・グアダラハラ(Chivas Guadalajara)

出典 - https://www.eluniversal.com.mx/universal-deportes/futbol/estas-seran-las-nuevas-chivas-para-el-clausura-2019

一方で、外国人選手を1人も有さない「純血チーム」と言われるチームも存在します。「チバス(chivas)」という愛称で親しまれる「クラブ・デポルティーボ・グアダラハラ(Club Deportivo Guadalajara)」です。創立初期には外国人選手も所属していた時期もありましたが、1908年に外国人排斥運動が起き「メキシコ人しか獲得しない」ことが決定されました。それ以後100年以上もの間メキシコ人のみでチームが構成されています。

以上、メキシコ1部リーグ「リーガMX」についてでした。

まとめ

メキシコ国内ではもちろん、世界的にも人気が高い「リーガMX」気になった方も多いのでは?「サッカーのルールは分からない」「選手にも詳しくない」とこれまで観戦していなかったみなさんも、メキシコに滞在する際には一度はスタジアムを訪れてみてはどうでしょうか。詳しいルールが分からなくても楽しめることはサッカーの良い部分ではないかと思います。是非、スタジアムに足を運んで試合の雰囲気を楽しんでみてください♪

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紹介文: 旅行とファッションと美味しいものが生きがいで、最近は写真好きが高じてSNSにはまっていたり…そんな私だからこそな記事をお届けします。(amiga編集部所属)

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