2019/05/29

【あなたは何個知ってる?】メキシコの雑学7選

メキシコの観光地、大統領、伝統料理…よく話題になるメキシコの情報を知っている方は多いと思います。メキシコで旅行したり生活したりする上では知っておきたい情報ですよね。でも、「メキシコのニッチな情報を知りたい!」「メキシコ人たちとの会話を盛り上げたい!」そんな方も多いのでは?そこで今回は、知っていたら「メキシコ通」になれる雑学をご紹介します!皆さんは何個知っていますか?

入門編

まずは入門編。メキシコに住んでいる方の多くが知っている知識です。少しでもメキシコに関わりのある人なら、これは知っておきたい!という雑学を2つご紹介します。

1.メキシコシティは少しずつ沈んでいる

出典 - https://www.nationalgeographic.com/travel/destinations/north-america/mexico/mexico-city/

メキシコシティがかつてのアステカ王国の首都の上に建てられているというのは有名な話です。そのアステカ王国の首都は、当時南北に65㎞もある大きな湖を干拓し建設されました。かつては湖であった場所に作られているので、メキシコシティの地盤は軟弱なのです。そのためメキシコシティは少しずつ沈んでいて、この100年間で9メートル沈んだとも言われています!同じく地盤沈下が心配されているイタリア・ヴェネツィアでの100年間で約25㎝沈下という数字を見ても、メキシコシティの事態の深刻さを実感できます。

2.メキシコの子どもたちはクリスマスに2回プレゼントをもらえる

出典 - https://www.lifehacker.jp/2017/12/171222-dont-give-holiday-gifts.html

メキシコの子どもたちは、12月25日だけではなく1月6日にもクリスマスプレゼントをもらえるんです!メキシコ人は、イエスの誕生だけではなく、東方の三賢者がイエスの誕生を祝うために贈り物をした日も祝います。これが1月6日で、ディアデロスレジェスマゴス(Día de los Reyes Magos)と呼ばれます。イエス様がプレゼントをもらったのと同じ日にもプレゼントがもらえるのは素敵な伝統ですね♪

上級編

ここからは「知っていたら自慢できる」メキシコトリビアをご紹介します!

3.世界で最も小さい火山はメキシコにある

出典 - https://www.yosoypuebla.com/2012/12/la-otra-leyenda-de-los-volcanes-cuexcomate/

ハワイにある世界最大の火山、マウナロア火山は有名ですね。では、世界最小の火山はご存知ですか?なんと、プエブラにある高さ13メートルの小さな火山が世界最小と言われているんです!ここまで盛り上げておいて言いづらいのですが…「世界最小の火山」と言われているクエシュコマテ火山(Cuexcomate)は、厳密に言うと間欠泉であり、火山ではないんです…さらに、現在はすでに活動していないので訪れても迫力はありません…。ですが!クエシュコマテ火山は歴史的に現地住民と関わりが強い場所なんです!クエシュコマテという言葉はナワトル語で「モノを保存する場所」という意味です。これはかつて先住民族がこの小さな火山を発見したとき、その中の気温が低いことに気づき、食べ物や穀物を保存していたことに由来しています。スペイン人による征服の後には、自殺した者の遺体をこの中に投棄することが伝統となりました。よって、この近くに住む人々は「悪魔の子ども」と呼ばれていたこともあったそうです。

4.アメリカ大陸で最初に印刷機が使用された場所はメキシコシティである

出典 - https://www.latinobookreview.com/first-printing-press-in-the-americas-was-established-in-mexico.html

印刷機のような発明品がアメリカ大陸で初めて使われた場所はどこか?と聞かれたら、今や世界を牽引しているアメリカ合衆国を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、アメリカ大陸で初めて印刷機が使われたのは16世紀。アメリカ合衆国が独立した18世紀よりも200年ほど前です。もうお分かりの方も多いはず…なんと、印刷機が始めて使われた場所はメキシコなんです!1539年当時のスペイン王から許可を受け、スペインからメキシコに印刷機が持ち込まれました。その後、アメリカ大陸で初めて使用されることとなった印刷機は、主に植民地時代の教会とその副王族のための印刷物を作成するために用いられました。この作業場は現在のメキシコシティに位置し、今では美術館に改装され観光スポットとなっています!

5.メキシコシティの地下鉄は世界で最も標高が高いところを走る地下鉄である

出典 - https://theculturetrip.com/north-america/mexico/articles/a-brief-history-of-the-mexico-city-metro/

メキシコシティは標高2240mの盆地に位置します。そんなメキシコシティに張り巡らされた地下鉄は世界で最も標高が高いところを走る地下鉄なんです!しかし、2240mと言われてもあまりピンときませんよね。日本一標高が高い地下鉄の駅が仙台にある136.4mの「八木山動物公園駅」であることと富士山の五合目が1450m-2400mであることからメキシコシティの地下鉄がいかに標高が高いかわかると思います。富士山の五合目あたりを走る地下鉄って…よく考えるとすごいですね。また、料金はどこまで乗ってもわずか5ペソと、世界の中でも極めて安いんです!

6.アメリカ大陸で唯一の本物のお城がある

出典 - https://www.tripsavvy.com/national-museum-of-history-1588914

メキシコシティにあるチャプルテペック城は、アメリカ大陸で唯一の本物のお城です。ここはスペインの植民地時代であった1785年に、スペイン総督の別荘として建設が始まりました。メキシコ革命後には国立陸軍士官学校として役目を果たしたのち、フランス統治時代にはマキシミリアム皇帝の住まい、そして大統領の公邸となるなど、怒涛の歴史を目の当たりにしてきたチャプルテペック城は大きな歴史的価値を持っています。今は国立歴史博物館(Museo Nacional de Historia)として一般公開されており、観光スポットになっています。チャプルテペック城が位置するチャプルテペック公園は、有名な国立人類学博物館を始め、動物園や美術館など魅力的な場所がたくさんあります。メキシコシティを訪れた際には、必ず押さえておきたい場所ですね♪

7.世界最大のピラミッドはメキシコにある

出典 - https://www.lavanguardia.com/ocio/viajes/20170830/43906140682/gran-piramide-cholula-mexico-oculta-como-montana.html

ピラミッドと聞いてまず思い浮かぶのはエジプトのピラミッドではないでしょうか。しかし、なんと世界最大のピラミッドはメキシコにあるんです!チョルーラにある大ピラミッドは一面当たり450メートルあり、体積はギザの大ピラミッドの4倍、質量もおよそ2倍に相当します。高さはギザの大ピラミッドのほうが高く、「世界一高いピラミッド」ではないのでご注意ください。このピラミッドの建設は紀元前300年以前に始まったと推測されています。チョルーラはアステカ時代、世界遺産テオティワカンと双璧をなし、文化・宗教・経済の中心的な街でした。伝説によると、16世紀スペイン人征服者エルナン・コルテスによる侵略から神聖なピラミッド守るため、地元の住民たちが外観を盛り土で隠したそうです。そして、スペインの侵略時には山のようになったピラミッドの上に侵略のシンボルとしてカトリックの教会が建てられました。この教会は現在チョルーラの観光スポットになっています。こちらも一度は訪れたいですね♪

まとめ

メキシコに関する雑学、皆さんはいくつご存知でしたか?こういった知識を持っているとメキシコ人との会話も盛り上がるかもしれませんね!メキシコトリビアは他にもたくさんあるので、興味のある方はぜひ調べてみてください♪ 新しい発見があるかも…

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著者情報

紹介文: 大学3年の後期から休学してメキシコに来ています。スペイン語とともに記事執筆も勉強中です。人は優しいし料理はおいしいし…とても魅力的なメキシコのことをさまざまなトピックで紹介していきたいと思っています!

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