メキシコが熱い!メキシコ経済とその市場規模は如何に

ラテンアメリカ第2の経済大国メキシコ。経済の安定度としては、ブラジルをも抑え、ラテンアメリカ1位とも言われます。依然として富の一極化は残るものの、中間層も着実に増加しており、2050年には日本のGDPを抜くとも予想されています。そんなメキシコ経済とその市場に迫ります。

メキシコ基本情報

出典 - https://thenextweb.com/syndication/2018/09/16/mexico-is-the-largest-ecommerce-region-in-latin-america-reveals-2018-report/

・国名:メキシコ合衆国

・首都:メキシコシティ

・言語:スペイン語(*公用語ではない)

・人口:約1億2916万人(2017年)出所:国際連合

・国土:約196万㎢

・GDP:1兆151億ドル(2017年)出所:国際銀行

・経済成長率:2.0%(2018年)出所:国際銀行

メキシコは2017年時点で、世界で9番目の規模の経済市場を持つ国へと成長しています。その成長は今に至るまではもちろん、今後も続くと予想されています。その1つとして外資系企業のメキシコ進出が続いていることが挙げられます。この背景にはアメリカの隣国であるという地理的メリットを活かした輸出拠点の機能に加え、メキシコ自体の消費市場としての将来性にも期待されていることがあります。メキシコは現在2019年時点でも1億3千万人以上の人口を抱え、今後も人口の増加は続くとみられており、内需の拡大は確実なものと言えます。この流れは、日系企業でも例外ではありません。特に近年の日系企業の進出は目まぐるしく、2010年に約400社だったのに対し、2017年には約1200社にまで上り、現在では増加速度こそ落ちつつあるものの進出企業は着実に増え続けています。

また、メキシコは天然資源にも恵まれている国とも言え、地理的にはカリブ海と太平洋に面しており綺麗なビーチを有します。歴史の観点からみても古くから人の住んだ土地であり、マヤ文明などの栄えた場であることから古代文明の遺跡も数多く、観光資源も非常にたくさんあります。

自動車だけじゃない

出典 - https://idconline.mx/comercio-exterior/2018/11/05/t-mec-y-la-industria-automotriz-de-los-estados

メキシコに進出している日系企業と聞き1番イメージされるのは、「自動車産業」ではないでしょうか。確かに、日系企業の進出の目まぐるしいバヒオ地区に進出している企業と言えば、大手自動車メーカーやその関連会社が多いことは事実です。しかし、それだけではありません。

発展を遂げるメキシコの日系企業には飲食業界のものも挙げられます。日系企業の進出に伴い日本人が増えたために、その需要が拡大したことはもちろんですが、メキシコ人にも広く受け入れられ始めています。特に人気の高いものでは東洋水産の「マルちゃん」が挙げられます。メキシコでは即席めんの総称としての役割を「マルちゃん」という商品名が果たすほどの普及ぶりです。そのほかにも日本の大手飲食チェーンでは「すき家」も参入しているほか、メキシコ企業による寿司レストランの展開が行われ、日本人による大手チェーン以外の日本食レストランも非常に増えています。

日本人の繊細さが武器

出典 - https://www.timeoutmexico.mx/ciudad-de-mexico/shopping/dokkoi-japan

今や世界的な企業となった「MINISO(名創優品)」は中国資本の中国企業ですが、『日本らしい』便利な生活雑貨を中心に販売しメキシコでも成功を収めています。最近では株式会社ワッツがメキシコ、特にバヒオ地区を中心として「Dokkoi Japan」というブランドの展開を始めました。このように、日本クオリティーが打ち出せる分野はメキシコには数多くあります。食や雑貨の他にも、美容師やネイルアーティストなどの美容関連、医療関係など、繊細さを要する分野での日本人及び日系企業の活躍の余地は大きいと言えます。

最後に

広い国土と、1憶3千万人にも上る非常に多くの人口をもつメキシコ。依然として人口の拡大と、経済の発展をみせており、これからの可能性にも期待ができます。国民の親日度も高く、「ジャパンクオリティ」が受け入れられやすいメキシコには、日本人にとってのビジネスチャンスも多いのではないでしょうか。

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