抜き打ち検査で次々見つかる衝撃のモノ
メキシコの刑務所内を抜き打ちで検査すると、時にとんでもないものが発見されます。2011年にゲレーロ州の刑務所で500人の捜査官が抜き打ち点検をしたところ、売春婦19人や雄鶏100羽が発見されました。また男性受刑者の収容区画に、なぜか6人の女性受刑者が暮らしているという実態も…
極め付きは、牢屋の中から2羽の孔雀が…!メキシコでは衣類の刺繍やブリキの小物などに、孔雀がモチーフをよく見かけますが、孔雀はメキシコ人にとってそれだけ親しみのある存在なのでしょうか。刑務所の中で孔雀を眺めながらの優雅な暮らし…なんとも不思議です!
俺たちだって幸せになりたい「結婚式」
2018年には、メキシコの刑務所で63組ものカップルの合同結婚式が開催されました。そのうちの1組の夫婦は、現在6人もの子どもを育てているとのこと。父も母も服役中の身で、6人もの子どもを育てる…日本では全くイメージができませんね。謎は深まるばかりです!
目指せいいオトコ!「ボディビル大会」
なんと刑務所内で「ボディビル大会」が開催されているとの情報が!弱肉強食の世界で生きる男たちにとって、トレーニングをして強靭な肉体を手に入れることはかなり重要なのかもしれません。刑務所内で行われるボディビル大会、少しだけ覗いてみたい気もします…(笑)
「サウナ!パーティー!」豪華すぎる暮らしぶり
2017年には、刑務所内から冷蔵庫、観賞魚用の水槽、そして簡易サウナが発見されました!なんとプラズマテレビが設置されている部屋も。その暮らしぶりは塀の外よりも豪華なのではないかと思うほどです。
またハリスコ州の刑務所では、受刑者たちがパーティーを楽しんでいる動画がSNSに拡散され話題となりました。これは反社会勢力グループのボスが企画したもので、受刑者たちはバンドのコンサートを見ながらアルコール片手に大騒ぎをしていたんだとか。日本では考えられませんね!
お楽しみは「くじ引き大会」
彼らのお楽しみは豪華景品が用意されたくじ引き大会!景品はなんと冷蔵庫、DVDプレーヤー、エアコンなど高価な家電の数々。どうやったらそんなものを刑務所の中まで持ち込めるのかと疑問に思う方がほとんどだと思います。なんと刑務所に居ながら受刑者たち自ら闇市場を動かし、家電や携帯電話を売買し、果ては刑務所に売春婦まで連れ込んでいるそうです。
もはや刑務所の中に「街」ができている…
2012年に枕にドラッグを詰めて密輸しようとした中国人5人が逮捕されたのですが、その数週間後には刑務所の中でレストランを始めたのだそうです。中華料理はギャングたちの間でも人気だったのでしょうか。さらに刑務所の中には受刑者たちが自ら運営する屋台やコンビニ、バーまで存在するとか!想像してみてください、何不自由なく暮らせますよね!
堂々と「正門から」受刑者が脱走?
メキシコの刑務所でかなり大きな問題となっているのが、受刑者の脱走なんです!2010年8月にはタマウリパス州レイノサの刑務所から85人が脱走、2012年9月にはコアウイラ州の刑務所からも130人が脱走…
極め付きは2010年12月にタマウリパス州ヌエボラレド近郊の刑務所で141人が「正面入り口から」脱走する事件が発生!日本では数年に一度、1人が脱走しただけでも大ニュースとなって連日報道されたり、責任の所在が追求されたりしますが、メキシコでは次元が違いました…。
まとめ
以上、メキシコの刑務所のありえない実態をお届けしました!常識を覆される出来事の数々に、かなりの衝撃を受けた方も多いのでは。メキシコの刑務所がこのような状況に陥っている背景には、麻薬戦争における取り締まりを強化した結果、逮捕者が増えたことがあります。すでに満員状態だった刑務所にさらに人が増え、すし詰め状態となった結果、大混乱に陥っているのです。また、刑務所内でギャング集団同士の対立が起こり、新たな犯罪ネットワークが構築されたりなんかもしています。メキシコの刑務所の実態からは、今後も目が離せません!