労働時間は世界イチ?!
経済協力開発機構(OECD)が発表した「世界の労働時間 国別ランキング2017」で、なんとメキシコが1位にランクインしました!1年に平均2257時間働いているという彼らは、22位(1710時間)の日本とも大きな差をつけています。その理由は、法律で定められた労働時間にありました。メキシコでは、以下の通り日勤と夜勤で労働時間の上限が異なりますが、ここで注目すべきは1週間の労働時間の上限です。
日勤 :午前6時から午後8時まで 1日あたり8時間まで、週48時間まで
夜勤 :午後8時から午前6時まで 1日あたり7時間まで、週42時間まで
混合勤務:1日あたり7.5時間まで、週45時間まで *深夜労働は3.5時間以下
日本では日勤の場合、1週間の労働時間の上限は40時間と定められています。この法律の違いから、年間の労働時間にここまで大きな差が出ていると考えられます。…それにしてもメキシコ人、意外と働き者ですね!
「時間外労働」にはそれだけの対価が支払われる
これだけ多く働く分、メキシコでは労働者が法律でしっかりと守られています。特に残業や休日出勤に関してはルールが厳しく設けられています。
週末に止むを得ず出勤しなければならない場合は、「週末手当」として通常の2倍の給与が支払われます。超過勤務に対して支払われるいわゆる「残業代」も、超過時間によって通常の2〜3倍と定められています。また、5月1日のメーデー(メキシコ版勤労感謝の日)に従業員を働かせた場合には、通常の3倍の給与を支払わなければならないという規則もあります。
本来ならば働くはずではなかった時間の労働には、それだけの対価が支払われるようになっているのがメキシコならでは。家族や友人とのプライベートの時間を非常に大切にする国民性から生まれた法律とも考えられそうですね。そしてこれらが全てしっかりと効力を発揮しています。
朝食ミーティングの理由は「交通渋滞」
一般的な企業では朝の9時から夜までという就業形態が用いられていることが多いですが、メキシコシティなどの都市部では朝7時からの「朝食ミーティング」が日常的に行われているそうです!その理由は「交通渋滞」にありました。
都市部ではホワイトカラーの人々は地下鉄をほとんど利用せず、基本的には車で移動します。日中は市内の道路ではかなりの渋滞が発生するため、時間を読むのが難しいのです。午後のアポイントでは時間を正確に指定することができず、「午後に会いましょう」くらいのザックリした約束しかできないのだとか。それでは不都合が発生するため、交通渋滞が発生しない「朝にミーティングをしましょう!」という約束になることが多いそうです。
母の日、秘書の日…早上がり!
メキシコの〇〇の日では、それに該当する人に半日オフのプレゼントが与えられます!
例えば5月10日の母の日には、子を持つ母親は午後の仕事が休みになります。 仕事は午前で切り上げて午後は子どもと過ごしたり、子どもの学校で開催される「母の日イベント」に参加したりする女性が多いようです。大学でも母親である教授の授業が休講になった…なんて話をよく耳にします。
また、7月の第3水曜日は「秘書の日」と決まっています。その日は朝から秘書にお花をプレゼントしたり食事に連れて行ったり、午後を休みにしてあげたりと、会社をあげて秘書のスタッフを労うようです。
普段一生懸命働いているスタッフには、家族や恋人と過ごす「時間」をプレゼントしてあげるのが、何よりも嬉しい最高の贈り物なのかもしれませんね!
まとめ
以上、今回はメキシコで仕事をする上で気になる「時間」に迫りました!労働時間が世界一という事実に驚かれた方も多いのではないでしょうか。その分働き方にめりはりがあり、がんばって働く人を全力で労います。労働に関する法律も日本のように「形だけ」ではなく、しっかりと遵守されています。日本人がメキシコ人の働き方から学べることもあるのではないでしょうか。次回はメキシコで働く上での「モチベーション」についてリポートします!お楽しみに♪
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