仕事に対するモチベーションはかなり高い!
アメリカの人事コンサルティング会社「KeneXa High Performance Institute」が、28カ国の社員100名以上の企業・団体に所属する社員を対象に調査した「組織の成功に貢献しようとするモチベーションの高さランキング」において、メキシコはインド、デンマークに次いで世界第3位だと発表されました!モチベーション高く働いている人は全体の63%にまで及ぶそうです。ちなみに、日本はわずか31%で28カ国の中で圧倒的最下位でした…
それでは、メキシコ人はなぜここまでモチベーション高く仕事ができているのでしょうか?
仕事を大切にすること=家族を大切にすること
メキシコでは、職場と家庭の間に境界線がありません。子どもを職場に連れてくるのは当たり前ですし、会社の重要な会議になぜか奥さんが同伴することもあるそうです。日本では仕事で会食をする際、仮に奥さんが同行したとしても、妻は控えめにあまり話さず過ごすのが一般的かと思います。しかしメキシコの会食では、相手がどんな企業のお偉いさんであろうと、同伴した奥さんがどんどんおしゃべりするのです!
また、社員の家族のことを会社全体で大切にするのもメキシコの特徴です。社員の家族の誕生日まで人事が一括で管理し、大きな会社では毎日誰かの誕生日パーティ…なんてことも。サプライズの企画や誕生日プレゼントの用意をして、社員と家族みんなでイベントを楽しんでいるのです。
さらには、家族を大切にするというお国柄、「子どもが泣きやまないので遅刻します」「夫がお腹が痛いので休みます」なんて理由での遅刻欠勤が許されてしまうのです!日本でそんなことを上司に言ったら…想像するだけでも恐ろしいですね!
このように職場と家族とのボーダーラインがなく、職場の人もみんな大きなファミリーのように捉えるメキシコでは、家族と向き合うのと同じように仕事にも愛を持って取り組んでいるようです。
意外にも、ガラスのハートの持ち主?
そんな愛に満たされて生きているメキシコ人だからこそ、怒られたり嫌われたりすることによる精神的ダメージは大きいようです。仕事で失敗して上司に怒られると、本人も周囲もへこんでしまい、作業効率が格段に低くなります。そのため、上司は部下と向き合うとき、まず「褒めること」から始めるそうです。なにか改善点を指摘したいときも、みんなの前で言うのではなく、個人的に話をします。上下関係を利用して偉そうに命令することはせず、役職や立場にかかわらず常に相手を思いやった行動を心がけます。
これは日系企業が進出する際に、日本人上司とメキシコ人部下との人間関係で気をつけなければならないことのひとつです。日本人は不真面目な働きぶりや仕事のミスについて、ついつい怒ったりきつい口調で注意したりしてしまいがちですが、これはメキシコでは得策ではりません。メキシコ人は日本人よりも「褒めて伸びるタイプ」ということを心に留めておきましょう。
また、メキシコ人はそのオープンな性格とは裏腹に、一度こじれた人間関係を自分たちで解決するのが極めて苦手なようです。そのため相手に腹が立つことがあっても多少のことは大目に見て、お互いに調和を乱さないよう「うまくやる」能力が高い人も多いです。
メリハリが大事「マニャーナ方式」
多くの企業では朝9時から夕方5時まで働くのが一般的です。しかし日本の会社員のようにそこからダラダラと残業を続けるのではなく、メリハリをつけて仕事をするのがメキシコ人の特徴です。例えばサッカーワールドカップのメキシコの試合がある夜には、「仕事は明日やろう〜!」とみんな早く切り上げて帰宅してしまうそうです。他にも、「今日はこの辺にして、明日やるね!」という「マニャーナ(mañana:明日)方式」が随所に見られるようです。
一見ただ後回しにしているだけのようですが、これには彼らなりの理由があるのだとか。集中力が切れた状態で仕事をしても、質の良いものはできないし逆に時間がかかってしまう、だから明日集中して短時間で良い仕事をするよ!という気持ちが込められているのです。先延ばしにしているように見えて、実は先を見越したやり方なのかもしれません。
仕事もプライベートも充実させて、幸福度MAX!
このように、メキシコ人は仕事とプライベートのメリハリをつけながらも、家族と仕事を同じように愛し、会社に貢献しようと働いています。メキシコで働く日本人からは「メキシコ人、思ったよりも真面目だった!」という声がちらほら聞こえてきます。文化や価値観の違いに驚くこともありますが、のびのびと働く彼らの姿勢から学べることも多々あるのではないでしょうか。こんな彼らと働いてみたい…そこのあなた!是非メキシコでの就職をご検討ください♩