【メキシコの今】メキシコの主要産業とその展望

日本企業の進出も増え、経済発展の著しいメキシコ。メキシコ経済を、メキシコの今を支える主要産業である製造業各種。これからのメキシコ経済ではどのような変化が起き、何が発展してくのでしょうか。

2019現在メキシコの主要産業には「航空産業」、「自動車産業」、「金型産業」が挙げられ、いずれも製造業です。それぞれの業界のこれからの歩みは如何に。

航空機産業

出典 - https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2017/8bc3b1ed34a31447.html

メキシコは現在2024年納品予定の大手ブランドの航空機製造を請け負っています。この製造は、関連するさまざまな製品の需要も産み出し、平均して1年毎に14%の輸出増を伴います。今年2019年には、過去5年間で最も良い13.5%の成長し、輸出額が8億6,000万ドルにまで上ると予想されています。しかし、2024年分の納品終了後には航空機産業の拠点はアジアに移り、メキシコにおける航空産業の大幅な成長は2023年までで終わるといわれています。

自動車産業

出典 - https://www.bbc.com/japanese/45519323

自動車製造に関しては、大きな変化が起きることはなく継続的に成長していると考えられています。バヒオ地区を中心に日系企業を含めた多くの自動車会社がメキシコに工場を設けています。これに伴い部品製企業も多く進出しています。これには北米自由貿易協定(以下:NAFTA)の規定による自動車部品の現地調達の規定が大きく関係しています。部品の現地調達率の規定は、外国から部品を輸入しその地で組み立てることで、自動車の輸出は行っていないという形をとり、自動車輸入関税をすり抜けることを防ぐために設けられています。この比率は段階的に高められており、NAFTA発行当初50%だったその割合は、一度62.5%と引き上げられました。そして2018年9月末に終了したNAFTA再交渉を経て、同年11月30日に「米国・メキシコ・カナダ協定(United States–Mexico–Canada Agreement :USMCA)」と名前を変え署名された新協定では75%にまで引き上げられました。これにより新たな対応を求められる企業も増えた一方で、メキシコ国内では自動車製造業の発展が期待されています。

金型産業

出典 - https://www.pt-mexico.com/noticias/post/queretaro-se-consolida-en-materia-de-moldes-y-troqueles

メキシコ金型工業会(以下:AMMMT)によると、メキシコの金型産業は今後の発展が期待されるセクターであるといいます。金型が使用される分野は自動車産業の割合が非常に多いのですが、それだけには留まらず航空産業や医療機器、容器類の製造でも新しいものを開発する上では金型の必要性は必ず発生します。現在、メキシコ国内で消費される金型の数は約5,000にまで上ります。しかしそのほとんどを輸入品に頼っている状態です。そのためAMMMTの代表エドゥアルド・メドラーノ氏は、国内の金型産業を発展させることは国内資本を育てる鍵とも言え、地場企業と政府間がより密なコミュニケーションを図り、国家プロジェクトとして、地場の金型産業を育てるべきであるといいます。そして金型産業の発展を国家プロジェクトとして政府と協力をすることは相乗効果を生み出し、その分野の発展のみならず国富増や製造業全体の強化にも繋がると続けました。

また、地場の金型産業の発展を図る上では、外資系の企業との合併事業も進められています。合併は主に欧米や中国の企業との間で進み、その数は徐々に増えてきています。

まとめ

安定的に発展している自動車産業はあるものの、航空機産業におけるメキシコの時代はいつまでも続きません。一方で、メキシコでは金型産業など「ティア2」、「ティア3」と言われる、二次下請け以下の企業の進出、発展にはまだまだ余地が残されているといえるでしょう。

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