2019/09/21

Uberだけじゃない!価格競争の始まる配車サービスまとめ

今やメキシコで最も身近な交通手段と言っても過言ではない「Uber」。しかし実は、配車サービスはUber以外にもあるということをご存知でしょうか?新規サービスが参入し、価格競争の始まる配車サービス市場に迫ります。

出典 - https://liginc.co.jp/web/tool/mac-iphone/97590

今回は配車サービスの王様とも言える、「Uber」、最近その頭角を見せ初めている「DiDi」、ローカライズを武器に拡大を図る「Beat」の3サービスを比較します。

Uber

出典 - https://as.com/meristation/2018/06/20/betech/1529495091_959886.html

まずは、ご存知「Uber」。配車サービス全体の総称と化しつつある「Uber」は、アメリカサンフランシスコの会社です。2009年創業で、現在63カ国700都市以上(2018年12月時点)に展開しています。メキシコ国内では41都市(2018年4月)でそのサービスを提供しています。他の2社に比べると圧倒的なカバー力を持っています。また日本ほど簡単には発行できないことの多いメキシコの領収書「Factura」ですが、Uberでは発行が可能です。ビジネス用のUberアカウントを作成することもできることもUberの大きな魅力でしょう。

DiDi

出典 - https://www.entrepreneur.com/article/332789

業界最大手であるUberを中国から追い出すに至った、中国系の配車サービス「DiDi(滴滴)」 。2012年に中国で設立された「滴滴出行(ディディチューシン)」は、中国で存在を確立した後、Uberの独占状態であったメキシコへ2018年4月にトルーカから進出し、その後メキシコシティでもそのサービスを開始し、徐々にその広がりを見せています。最近ではユーザー・ドライバーともに、UberよりもDiDiを選ぶ数が増加しています。その理由はなんといってもUberよりも安く、ドライバーの利益率が高いこと。ユーザー側の利用価格は、Uberよりも最大20%安いと言われています。またドライバー側としては、料金から引かれる手数料がUberでは料金の25%であるのに対し、DiDiでは20%、特にメキシコシティにおいては10%と低く抑えられています。

この他にも、DiDiが選ばれている理由がもう1つあります。それは安全性です。タクシーの治安面への懸念から配車サービスの利用者が多いメキシコにおいてユーザーにとっての安全性は最優先事項と言っても過言ではありません。DiDiの配車サービスでは、昨年2018年に中国でドライバーによる乗客殺害事件が発生しました。これを契機にDiDIではセキュリティー対策を強化し、最近の調査ではUberよりもDiDiの方が、安全性が高いとの結果が発表されています。

Beat

2011年にギリシャで設立され、2017年にドイツのダイムラー社に買収された「Beat」は2014年にペルーのリマ、2017年にチリの首都サンティアゴ、2018年5月にはコロンビアの南米3か国に進出し成功を収めています。メキシコに進出したのは今年、2019年2月。Beatの最大の魅力はその安さです。Beatは「Beat Lite」という、古いクルマを保有するドライバーを採用することで、より低価格な配車サービスの提供をスタートさせ、低所得者層の取り込みを狙うなど、ローカライズを武器にそのシェアを着実に伸ばしています。

まとめ

今回は、大手そして現在勢いのある「Uber・DiDi・Beat」の3社に絞ってご紹介しましたが、実は配車サービスはこれだけではありません。メキシコには、スペインの「Cabify」やブラジルの「Easy Taxi」、エストニアの「Taxify」また、少し業態は違いますがフランスの「BlaBlaCar」などさまざまなサービスが参入しています。シェア90%とも言われたUberの独占状態が徐々に崩れ、価格競争が起きると予想されるメキシコの配車サービス市場からは今後も目が離せません。また、ドライバー・ユーザーを取り入れるためのプロモーションが各社で行われています。この機会に是非、Uber以外のアプリにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

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紹介文: 旅行とファッションと美味しいものが生きがいで、最近は写真好きが高じてSNSにはまっていたり…そんな私だからこそな記事をお届けします。(amiga編集部所属)

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