日本での仕事に疑問を感じた末に辿り着いた仕事
amiga:岡田さんのこれまでの簡単な経歴とツアーガイドを目指したきっかけを教えてください。
岡田さん:スペイン語学科にてスペイン語を学び大学卒業後、デパートに就職しました。上司に恵まれましたが、「スペイン語を使いたい!」という自分のやりたいこととのギャップを感じて、約2年で退職してしまいました。その後世界を知りたいと思って、ピースボートの世界一周の船旅に参加することにしました。アフリカに寄港した際に現地の生活に触れ、日本との生活の違いに驚きを隠せませんでした。その際に「このまま日本で働いていいのかな」と疑問を抱きました。
その後は約2年半パートとして働きながら、環境問題の勉強を行い、青年海外協力隊の「環境教育」という枠に応募し、南米のチリで活動しました。チリでの活動を通して教育に興味を持ち、1年ほど日本で学童保育にて仕事をしました。
学童保育を学んだ後、再びピースボートに参加しました。そこで、たまたまメキシコで人権保護活動をしている人と知り合い,その人の話に感銘を受け、メキシコで約3ヶ月間活動しました。メキシコで活動している際に、たまたま今の職場にご縁があり、働くことになりました。元々ツアーガイドを目指していたわけではなかったんです。
ツアーガイドは早朝スタート
amiga:1日の仕事の流れについて教えてください。
岡田さん:ツアーがある日の朝はとにかく早いです!朝5時頃に家を出て、お客様のピックアップへ向かいます。お客様の人数2人~40人と様々です。ピックアップ後は、カンクンやピンクレイク等各観光地へ行き、ガイドを行います。夕方の5~6時頃ツアーが終了し、その後会社のオフィスにて清算などの事務作業を行います。
通常は1週間に3~4日程、ツアーガイドを行います。ツアーがない日は、オフィス業務を行います。夏や年末年始等の繫忙期はツアーが1週間に4~5日の週もあります。
H.I.S.最優秀ガイドを受賞〜その為にしたことは〇〇だった!?〜
amiga:これまでのキャリアステップについて教えてください。
岡田さん:1年目はとにかく学ぶのみでした。空港送迎など簡単な仕事を行って、会社やツアーガイドという仕事を理解してもらうことが主な仕事です。とにかく忙しく、あっという間に1年が終わってしまいました。
2年目は後輩ができて、より責任感を感じ、主体性も出てきました。最初の頃は「お客様にとにかく楽しんでもらいたい!」と思っていました。しかし、メキシコを取り巻く世界情勢が変わってきている中、お客様にも観光地を楽しむことの他に、様々な事を知って頂きたいなと思うようになりました。メキシコを楽しんでもらうことはもちろん、「学び」や「何か変わるきっかけや体験」を経験して頂けるようなツアーを提供出来るように取り組んでいます。
3年目は自身の働きが認められ、HISの最優秀ガイドを受賞することができました。この賞を頂いて、自身の仕事の責任感だけでなく、会社や組織全体を俯瞰して見て、提案を出来るようになりました。
メキシコでのツアーガイドのやりがい
amiga:メキシコでのツアーガイドのやりがいを教えてください。
岡田さん:私はメキシコの貧困や人権問題に興味があるので、仕事中でも学ぶことが多くあります。
メキシコは近年先進国のひとつに数えられていますが、まだ一歩及んでいない。
しかし、ヨーロッパの先進国ように完成されていないので、様々な可能性がある国だなと思っています。
また近年はインスタグラム等のSNSの普及によって、旅行会社やツアーガイドに求められることも変わってきていると感じています。人気ツアーが遺跡ツアーからインスタ映えツアーに移り変わっているように、私たちも時代の流れに対応しなければなりません。メキシコの時代の変化を肌で感じながら、対応し続けてお客様へのツアーに還元できることはやりがいを感じます。
ガイドツアーを通して、メキシコに少しでも貢献していければと思います。
トラブルは日常茶飯事!?
amiga:ツアーガイドの仕事で大変なことを3つ教えてください。
岡田さん:一見、観光地での華やかな仕事に見えますが、実際は大変なことが多くあります!
1つ目は朝が早いことです。ツアーガイドの仕事の朝は基本的に早いです。大体朝5時には家を出発して、お客様のピックアップをするので、体力が必要とされます。
2つ目はメキシコというお国柄、トラブルが日常茶飯なことです。時間通りにドライバーが来ないことはよくあります。他にもツアー中の事故渋滞や車両トラブル、お客様の体調不良等様々なトラブルに対応しなければなりません。その際は、冷静にお客様第一に対応しなければなりません。メキシコではトラブル解決能力は、かなり求められる能力だと感じます。一朝一夕で解決能力を身に付けることはできないので、日々ガイド間での情報交換を行い、知識の蓄積を行っています。
3つ目は、粘り強い交渉力です。私たちのお客様はほぼ100%が日本人です。お客様は日本ではない土地で日本レベルの接客力を求められています。当然、現地のメキシコ人は日本の接客レベルを知りません。ここに関しては、私もいつも頭を悩ましています。現地のメキシコ人に根気よく交渉することが求められます。
ツアーガイドに向いている人の特徴とは
amiga:メキシコのツアーガイドに向いている人・活躍している人の特徴を教えてください。
岡田さん:ほぼ全員に共通していることは、メキシコに興味関心を持っていることが挙げられます。メキシコという舞台で仕事をする以上、興味関心を持ち楽しんで生活している人の方が、ガイドとしての知識が広がり充実した生活を送っている人が多いように思います。体力的にもハードなので、目的を持ち、モチベーション高く向上心がある方が活躍しています。
しかしメキシコでツアーガイドになるために、特別な資格は必要ありません。そのため、やる気と覚悟さえあれば、挑戦できる環境です!
ガイドを目指す人へ一言
岡田さん:メキシコに来ること・仕事することは勇気のいることだと思います。でも人生は一度きりなので、悔いのないように決断・挑戦すれば、豊かな人生を送れるのではと思います。メキシコでお会いできることを楽しみにしています!
さいごに
現在H.I.S. ではツアーガイドを大募集です!
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皆様からのご応募、お待ちしております!
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