国連開発計画(UNDP)と2030アジェンダ
国連開発計画(UNDP)は、世界の開発とそれに対する援助のための国際連合総会の補助機関です。主に開発途上国の経済、社会的発展のために、プロジェクト策定や管理を行っています。2015年9月の国連サミットで採択され、UNDPが主導して行っている国連開発目標が、「持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)」。ビジョンは2030年までに貧困に終止符を打ち、豊かさと人々の福祉を促進しつつ、環境を保護すること。その目標のために、17つの持続可能な開発目標(SDGs)が定められています。
SDGs実施に向けて各国で取り組みが行われています。今回はメキシコのグアナファト州で行われているSDGs実施に向けた取り組みをご紹介します!
【インタビュー】メキシコにおける2030アジェンダ活動
(写真左:Encounter Japan代表取締役西側赳史 右:国際連合職員:フェルナンドさん)
(以下:国際連合職員:フェルナンドさん)
国連が定めた2030アジェンダの17つの持続可能な開発目標に沿って、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指して活動しています。現在グアナファト州の20代の若者を中心に様々なプロジェクトを行っています。サポート体制も強化されてきており、技術や原物支給だけでなく、シードキャピタルの様な側面もあります。
今後は現在行っているプロジェクトの成功事例をメキシコの各地域で実施していきたいです。現在はグアナファト州とプエブラ州で様々なプロジェクトを行っています。貧困を緩和するには成功事例を他の地域・コミュニティで行い、成長させていくことが重要だと考えています。国連やUNDP、政府、公共部門、民間部門など様々な機関を巻き込み、2030年に向けて進んでいきたいです。
【学生インタビュー】
(写真左:ルベンさん、右:ウリセスさん)
(以下:ルベンさんとウリセスさん)
17つの持続可能な開発目標をにのっとり、病院で病気の家族を持っている人達にコーヒーをプレゼントする活動をしています。私たちは幼い時から、恵まれない人達を助けたいという目標を持っていました。約2年前にUNDPが私たちの学校を訪問し、2030アジェンダのプロジェクトを理解し、実際に活動することを勧めました。私たちはビジョンに共感し、UNDPに対してプレゼンテーションを重ねました。その結果、プロジェクトが採用され、7ヶ月に及ぶ講習を行いました。UNDPは私たちのプロジェクトを経済的な支援や作業道具だけでなく、様々な知識を提供してくれました。現在はグアナファト州レオン市の一部の地域でのみ活動していますが、今後活動範囲を広げていきたいです。