2020/05/16

クラウドファンディングに込める想い~Encounter Japan×Delica Mitsu~

新型コロナウイルスの感染が世界中で広がり、各国の経済や人々の日常生活にまで大きな影響を与えています。世界中が混沌とする中、日本から遠く離れた国「メキシコ」でビジネスを行い戦っている二人の日本人がいます。今回はEncounter Japanの西側赳史さんとDelica Mitsuの青柳正則さんのクラウドファンディング実施に対する想いに迫ります!

会社説明

「日本とメキシコの架け橋を目指すEncounter Japan」

(写真:Encounter Japan代表、西側赳史)

株式会社Encounter Japanは「最高の仲間とともに、日本とメキシコが世界中の人々に愛される世界を創る」を企業理念におき、メキシコで事業を行っています。メキシコのグアナファト州のレオンとグアナファトで日本食レストランとホステルの経営、メキシコシティでは動画やグラフィックの制作等を行い、三拠点で事業を展開しています。

「お惣菜で世界を笑顔に!Delica Mitsu」

(写真:デリカミツのオーナー、青柳正則さん)

12周年を迎えた。Delica Mitsu(デリカミツ)は2008年にグアナファトにオープンした日本食レストラン。グアナファト市内で2店舗経営し、お惣菜をショーケースに並べる「デリスタイル」で日本食を提供しています。現在従業員パートタイム含め12人で営業しています。

メキシコという地で抱く夢と目標

西側)

弊社が掲げる「日本とメキシコの架け橋としてわが社のヒト、モノ、バショを通じて人々の生活を豊かにする」というビジョンを実行していきます。株式会社Encounter Japanを通じてメキシコの魅力を日本に、日本の魅力をメキシコに様々な切り口を通して伝えていきながら、社会貢献が出来る様な事業を生涯を懸けて行いたいと思っています。

青柳)

日本食をお惣菜という形で手が届きやすい価格で提供することで、グアナファトで暮らしているメキシコ人や日本人、海外からの旅行者が「心がホッとする様なお惣菜」を提供していきます。日常的に日本食ってこんなに身近に食べられるんだなと感じられる様なお店をこれからも作っていきたいです。また現在働いてくれているスタッフが独立もしくは自立して仕事が出来る様な日が来れば嬉しいなと思っています。

コロナウイルス状況下のメキシコでのビジネスの現状

西側)

世界中同じかもしれませんが、外出ができない日々が続き、街から人が消えてしまっている状況です。弊社の飲食関係のビジネスはその影響を大きく受けていて、売り上げは約90%弱減少しています。また対企業で行っている事業も、キャンセルや延期になった案件が大半を占めています。今はお店を開けて営業し、お客様を迎えることができない状況です。店舗を持っているビジネスモデルの場合、手の打ちようがない状況ですね。日々損失が出ている状況に立たされています。

青柳)

西側さんの言う通り世界中同じ状況なので、メキシコだけが大変というわけではない。グアナファトの場合、2月から観光客が激減し、3月には海外からの観光客や国内旅行者が町から姿を消しました。メキシコが日本と大きく違う点は政府のサポートが全くない点。メキシコの為替が非常に弱いので、アメリカなど周辺国の経済の影響を大きく受けています。その影響で日本食材の価格が2~3倍ほど値上げしています。しかしこの様な状況下でもメキシコ人はかなり明るいです。どこからその明るさが出てくるか分からないですけど 笑。そのため一見すると、深刻さは感じないかもしれませんが、様々な面でメキシコの弱さが露呈し始めていて、この状況をどの様に乗り越えていくのか見通しが立てられない状況です。

クラウドファンディングを実施する経緯や想い

西側)

Hostal & Bar Encounter Guanajuatoをオープンする際にもクラウドファンディングを使って多くの人に応援して頂き立ち上げたという経緯があります。そのため今回でクラウドファンディングを利用するのは2回目です。多くの企業が生き残りをかけて頑張っている中で、クラウドファンディングを利用して生き残ることに葛藤がありました。しかし僕は社会的に自分たち「Encounter Japan」が存在する意義はあると思っています。そのためだったら誰かに後ろ指刺されても、どんな策を使っても生き残らないといけないと考えています。応援してくれる人が場所や年代問わず多くいたので、クラウドファンディングを利用する事を決断しました。

青柳)

今回クラウドファンディングを利用するにあたり、かなりの葛藤がありました。しかしこの様な状況下では、とりあえず「何かをやってみる」ことが僕たちができること。実際始めてみると、毎日支援してくれる人からメッセージが届きます。後ろ指を刺されることもありますが、デリカミツを応援してくれる人が沢山いることも知ることが出来ました。応援してくれる人の存在を知れたことは、これから前に進むためには重要です。今はこのピンチをチャンスに変えて乗り切って見ようという気持ちです。

試行錯誤して考え抜いたリターン

西側)

支援してくれた額以上の喜びを与えることが出来る様に様々なタイプのリターンを作りました。例えば日本人社員とメキシコ人の二人のデザイナーでTシャツ、メキシコでの宿泊券やお食事券、僕自身がメキシコで丸一日行うガイド等々。今年の10月から12月の間に弊社社員のメキシコ人シェフに日本で研修してもらいます。その機会を活かし、タコスを中心としたメキシコ料理を振舞わせて頂く等、社員が直接支援してくれた人達に感謝できる様なリターンを作成しました。

青柳)

デリカミツやグアナファトに因んだリターンを作成しました。メキシコやグアナファトが好きな人達が応援してくれていると思っています。グアナファトから絵葉書を日本にいる方達に送り、少しでも喜びやエネルギーになれば嬉しいです。既に多くの人達に支援や応援コメントを頂き、毎日仕事に行く前の励みになっています。既に支援してくれている以上のものを頂いています。

クラウドファンディングを通して集まった資金の使い道

西側)

現在はデリバリーでの営業のみしか許可されておらず、苦しい状況が続いています。社員の中には、ボランティアの休暇という形で休み取ってくれているメンバーもいる。クラウドファンディングで頂いたお金は主に店舗で働いてくれている社員の給料や店舗の家賃に充て、雇用を継続するための費用に用いていきます。

青柳)

僕も今働いてくれている従業員の給料に充て、店舗の営業を継続させることに使わせて頂きます。メキシコ人がもし明日仕事が無くなりお金を得る手段がなくなったら、私には彼らがどの様に生きていくのか想像できないです。できる限りお給料を払いながら、仕事を無くさせずに、仕事を辞めなさせずに続けていくためにお金を充てていきます。

最後に

西側)

このプログラムが終わったら、個別にしっかりと改めてお礼の連絡をさせて頂きます。本当に「感謝」以外の言葉が見つからないです。僕たちだけが厳しい状況にいるわけではない。私の周りの経営者のメンバーを始めとする人達も、明日どうなるか分からない状況で支援して下さっている。去年の1万円と今年の1万円の「重み」は違うと思っています。心から感謝します。直接的に恩返し出来る様な事は、リターンに加えて僕や会社にできることがあれば行っていきます。しっかりと存続し、中長期的な目で見て、日本とメキシコで新しい価値を色んな切り口で社会に還元していきます。引き続き私たちを応援して下さい。

【Encounter Japan】クラウドファンディングページ

青柳)

毎日沢山の人達に支援と応援を頂いていて、日々の活力となっています。「ありがとうございます」という言葉では伝えられない程、感謝しています。僕は時間をかけて自分の夢を叶えていきます。支援して下さっている人達は、僕の夢を応援してくれていると思っています。応援コメントを頂いている中で、デリカミツは多くの人に愛されていることに改めて気が付かされました。本当に嬉しく思っています。僕はお惣菜で自分の夢を実現します。今後のデリカミツと青柳正則を楽しみにして頂きたいなと思っています。

【Delica Mitsu】クラウドファンディングページ
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